「PTA非加入」を決めた理由

実はわたし、次男が通う公立小のPTAに加入していない。

そう、我が家は「PTA非加入」世帯なのだ。

上の子のときは、何も考えず、求められるがままにPTAに加入していた。

でも、長年PTAに関わってきて色々と思うことがあり、次男の小学校入学を機に「PTA非加入」を決めた。

 

結論から言うと、PTAに加入しなくても、なんにも問題なかった

確かに、PTA非加入だと保護者の知り合いができない。

PTAに加入していないと保護者との関わりが少なくなる。だから次男の同級生の保護者の顔を覚えられない。

そして、当然と思うが、私のようなPTA非加入者に対して周囲の保護者は距離を置く。

 

でも、私が住んでいるのは田舎の狭いコミュニティーではない。

だから学校で保護者から実質的に「村八分」にされても、普段の生活に支障をきたすことはない。

それに、ほかの保護者から情報が入ってこなくても、学校に直接確認すればいい。

でも実際は、学校に直接確認が必要なことは今のところ何もない。

 

上の子のときに実感した。

PTAを介した繋がりなんて、卒業すれば切れてしまう。

むしろ、PTA非加入にしたおかげで、PTAの連絡メールやLINEグループ通知がいっさい来ないのが嬉しい。

 

PTA絡みのメールやLINE通知が来ないのは本当、ほっ~んとうに、快適だ。

それに、PTA絡みの連絡が来なくても、次男の学校生活に何も困っていない。

今までは、PTAから通知がくると、いつもどんよりした気分になった。

今はそんな暗い気分にならなくて済んでいる。

PTAに加入して保護者付き合いに神経をすり減らすことがないので、PTA非加入にして本当に良かった。

 

ちなみに、次男が通う小学校ではPTA加入率を公表していないが、どうやら、次男が通う小学校の場合、PTA加入率は80%前後、5人に1人がPTA非加入らしい。

数年前はPTA加入率ほぼ100%だったらしいから、PTA加入率はここ数年で徐々に下がってきている。

 

私がPTA非加入を決めた理由はいくつかある。

私は「PTAの仕事をいっさいやりたくない」わけではない。

運動会など行事の手伝い程度ならば、学校に積極的に協力したいと思っている。

けれども、次男が通う幼稚園の役員をやってみて、全員強制参加の同調圧力でPTAを運営することに限界を感じたのだ。

役員間でやりとりする大量のLINE通知に本当にうんざりした、という理由もある。

 

PTA会長からの同調圧力

次男の入学式のとき、PTA会長の挨拶があった。

その際、PTA会長は「PTAに協力したくない人は加入しなくてもいいです。でもPTAに加入したということは、PTAへの協力に同意したという意味だから、与えられた業務は引き受けてもらいます」と言った。

同調圧力が強いPTAだと感じた。

PTA会長が「文句を言わずにPTAに協力しろ」と言っているように感じたので、PTAに加入する気がなくなった。

 

本音と建前が違い過ぎる

そして、相変わらずPTAは本音と建前が違い過ぎると感じたのも、PTA非加入にした理由だ。

「できるときにできる範囲での」お手伝いをスローガンとするPTAは多い。

けれども実際は「できるときにできる範囲で」お手伝いするんじゃなくて、役員を強制的に選出するPTAがほとんどだ。

 

役員決めの時「下を向いて誰かが手を挙げるのを待つ」ことをいまだに続けるPTAにはもう加入したくない。

匿名の誰かの推薦で役員候補者になってしまう役員選考の仕組みにも同意できない。

 

理不尽な役員選考のやり方を続ける一方で、PTA主催の新たなイベントを始めて仕事を増やしていることも、PTA非加入を選んだ理由だ。

まあ、もしかしたら、外部からの圧力でイベントを開催する羽目になっているかもしれないけどね。

 

PTA役員は陽キャの集まり

PTA役員は基本「陽キャ」の方々で構成される(もちろん、予想外にPTA役員になってしまった陰キャの方も居るとは思うが)。

つまり、少年スポーツでおそろいのTシャツを作りたいような方々である。

世の中には行事(イベント)嫌いの人間がいることを理解してない人々でPTA役員は構成されている(ことが多い)。

我が家のようにイベント嫌いの家庭が世の中に2~3割ほど存在することを分かっていないとお見受けする。

 

PTA会長だけが得をする

たいていの地域では、PTA会長を経験すると、PTA会長を辞めた後も地域の会合に呼ばれたりと「地域の顔役」を経験できるような仕組みになっている。

会長以下の副会長その他大勢は、どんなにPTAの仕事が大変であっても、こういう特典がない。「やり損・引き受け損」である。

 

PTA役員OB・町内会関係者からの圧力

そして、PTAが地域のイベントのお手伝い要員になっていることは否めない。

町内会の重鎮・商店街の重鎮・市議会議員がPTA会長になるのは「PTAあるある」

イベントのやり方についてPTA役員OB・町内会関係者が口を挟んでくるのも「PTAあるある」

 

上の子の育児を通して、わたしはPTAを知り過ぎてしまった。

PTAの仕組みが規約で規定されていて、簡単には規約を改定できない。

要するに、規約を変えるための賛同がPTA総会で得られないとPTAの仕組みを変えられないことをわたしは知っている。

そして、規約を変えることに反対する人が必ず出ることもわたしは知っている。

 

だから、時間がかかるけれども、「徐々にPTA加入者が減ることで、PTAの規約を改正せざるを得ない状態に持っていくしかない」とわたしは思っている。

 

PTAと距離を置いた今、わたしはすごぶる快適である。