子宮頸がんウイルス(HPV)検査
細胞診からHPV検査へ
次男の妊娠が確定した直後、子宮頸がん検査(細胞診)をした。
結果は軽度異形成だった。
このため、次いでHPV(ヒトパピローマウイルス)の検査をした。
HPV(ヒトパピローマウイルス)というのは、子宮頸がんを引き起こすウイルスである。
HPV陰性であれば、HPVに再感染しない限りは子宮頸がんに罹る可能性はほぼないといわれている。
私の場合、年齢的にいって子宮頸がんに罹っている確率のほうが、妊娠継続できる確率よりも高いと医師が判断したのか、妊娠確定直後にHPV検査をした。
結果は幸いにもHPV陰性だった。
つまり、新たに性交渉してHPVに再感染しHPV陽性に転じない限りは、現時点では子宮頸がんに罹る確率は低いということだ。
幸いなことにHPV陰性だったので、安心して妊娠を継続させることができた。
ちなみに次男を出産した後、毎年子宮頸がん細胞診を受けているが、一度も異形成になっていない。
子宮頸がんについて
子宮頸がんの原因はほとんどの場合、HPV感染によるものだといわれている。。
ただ、HPVに感染してもほとんどの人は免疫によりHPVが自然に排出されるからHPVに持続感染することはない。
しかし、ごく少数の人はHPVに持続感染する。
とはいっても、HPVに持続感染してもガン化する人はさらにほんの一握りだ。
けれども、ほんの一握りの人はHPVが子宮頸部がガン化し、子宮頸がんを発症する。
HPVは性交渉を介して感染する。
一般の人でもHPVに感染し、それが原因で子宮頸がんを発症することがある。
性交渉の回数が多く不特定多数の人と性交渉する機会がある風俗業に従事する人は、どうしてもHPVに触れる機会が多い。
その結果、風俗業に従事する人はそうでない人よりもHPVに持続感染するリスクが高く、結果としてガン化する確率が高くなる。
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんを防ぐ手段として、子宮頸がんワクチンがある。
子宮頸がんワクチンは未成年女性ならば公費で受けられるそうである。
ワクチンの効果を発揮させるために、性交渉を行う年齢になる前に子宮頸がんワクチンを接種することが望ましいといわれている。
我が家に娘がいたら
我が家には娘がいないので、自分の子どもが子宮頸がんワクチンを接種すべきかを考える必要はない。
仮に、我が家に娘がいたら、娘に子宮頸がんワクチン接種をすすめたのだろうか?
子宮頸がんワクチンは、他の感染症(たとえばはしかや風疹)の予防接種と異なり、思いがけなく感染する感染症を予防するワクチンではない。
なぜなら、子宮頸がんは性交渉を介して感染するHPVが原因で発症するからだ。
つまり、性交渉しなければ子宮頸がんに発症することはほぼない。
極端な話、結婚するまで娘が貞操を守り、パートナーも外で遊んでいなければ、HPVに感染するリスクはきわめて低い。
つまり、性交渉しないならば、子宮頸がんに罹ることはほぼないため、子宮頸がんワクチンを接種する必要はないともいえる。
仮に我が家に娘がいたら、子宮頸がん発症の仕組み(性交渉を介して感染するHPVが原因であること)を娘にきちんと説明したうえで、子宮頸がんワクチンを摂取するかを娘自身に決めてもらうことになるのかな?と思う。
最近は、20代30代の女性が子宮頸がんに罹患することが話題になる。
特に、性産業に従事する若い女性が子宮頸がんに罹るという記事をネット上でたびたび目撃する。
性産業に従事する女性はHPVに接触する機会はどうしても多い。
だから性産業に従事する女性は子宮頸がんワクチンを接種したほうがよいと思うけれども、成人女性が子宮頸がんワクチンを摂取しても公費の補助はないとのことだ。
10代のうちに将来、性産業に従事するからと言って子宮頸がんワクチンを接種する女性は少ないだろう。
公費補助をもう少し拡げて、性産業に従事する女性が子宮頸がんワクチンを接種しやすい状況にしても良いと思う。
*2020.3.2追記*
上の記事で子宮頸がんワクチンの接種について触れたが、子宮頸がんワクチンを接種して副作用が出た人もごく少数であるが存在する。
その事実を知ったうえで、子宮頸がんワクチンの接種の必要性を検討したほうがよいと思うので、その旨を追記する。