社内の奥さん
企業で長く働いてきた。
会社員生活で印象に残っていることのひとつが「エライ人には高い確率で社内の奥さんがいる」ということだ。
社内の奥さんといっても、実際にエライ人の愛人なのではない。
むしろ社内の奥さんには男女関係がない場合のほうが多い(と思う。はたから見ていると)。
何が言いたいのかというと。
「社内のエライ人にはたいてい、エライ人の世話を焼く女性社員がいる」ということだ。
つくづく女性は世話を焼くことが本能なのだと思わされる。
社内の奥さん
社内の奥さんは未婚(バツイチ含む)である場合が圧倒的に多い。
そして、エライ人には奥さんがいる場合が圧倒的に多い。
エライ人は、家庭で奥さんに世話を焼いてもらっているのと同じように、会社でも社内の奥さんに世話を焼いてもらっている。
あるいは、家庭で奥さんに相手にされないから、会社では社内の奥さんに世話を焼いてもらっているのかもしれない。
そういえば、伝説の社長と呼ばれる人にはたいてい、長年連れ添った社内の奥さん(秘書など)がいるという話を聞いたことがある。
社内の奥さんになれば、エライ人の後ろ盾もあって、会社内での社内の奥さんの立場は強固なものとなる。
会社に勤めていた頃、私は社内の奥さんに色々と世話を焼いてもらっているエライ人を何人も見てきた。
当時、社内の奥さんに色々と世話を焼いてもらってご満悦なエライ人が嫌だった。
そして、社内の奥さんが都合が良い女に見えてしまうのも嫌だった。
もし自分に娘がいたならばやっぱり、娘がエライ人の社内の奥さんになる前に、誰かの本当の奥さんになってもらいたい。
会社だけでない
社内の奥さんがいるのは会社だけでない。
昔、通院していた病院でも大先生とその部下(病院内の奥さん)がペアになって働いているのを目の当たりにしたことがある。
もちろん、彼らは本物の夫婦ではなく、大先生とその部下である。
職場だけでない。
先日、習い事に行ったときにも、習い事の先生に社内の奥さんという立場の人がいるのを目撃した。
習い事の先生の世話をかいがいしく焼いている生徒(独身女性)がいたのだ。
エライ人が拗ねて社内の奥さんになだめられるのと同じように、習い事の先生が拗ねたら独身女性が必死になだめていた。
お金を払って習い事に来ているのに、拗ねて甘える成人男性のお世話なんて私はまっぴら御免だ。
社内の奥さんはなんだかんだで習い事でお金を払って奥さんの立場を楽しんでいるのだろう。
世話焼きは女性の本能なのだ。