「犬神家の一族」三女・梅子役の草笛光子のインタビュー
昭和の大ヒット映画「犬神家の一族」の4Kデジタル修復版が公開されている。
この「犬神家の一族」に三女・梅子役で出演していた草笛光子のインタビューが掲載されているのをみつけた。
「犬神家の一族」はわたしも大好きで、おそらく今まで10回は観ただろう。
「犬神家の一族」という映画の、戦争をまだ引きずっているような、薄暗い雰囲気が何とも言えず好きなのだ。
「犬神家の一族」キャスト
「犬神家の一族」には草笛光子のほか、長女・松子役に高峰三枝子、金田一耕助役に石坂浩二、犬神佐兵衛役に三國連太郎、と、素錚々たる役者が出演している。
犬神佐兵衛…三國連太郎
犬神佐兵衛役が三國連太郎だとは最近知った。
特殊メイクを施して老人(犬神佐兵衛)の顔になっていたから、三國連太郎だと気づかなかったのだ。
このほか、あおい輝彦、地井武男、島田陽子、坂口良子がこの「犬神家の一族」に出演しているが、彼らは当時「青年」や「お嬢さん」という役柄である。
島田陽子・坂口良子は可憐なお嬢さんといった雰囲気で、時の経つのの速さを感じる。地井武男と坂口良子はすでに鬼籍に入っているのだ。
長女・松子…高峰三枝子 三女・梅子…草笛光子
草笛光子は「着物を敢えて着崩すように」と市川崑監督にアドバイスされたそうである。確かに、今見ると、この映画では草笛光子が着物を着崩しているのがわかる。
草笛光子が演じる三女・梅子はヒステリックな性格で、父親の若い愛人にいびるシーンが印象的だ。
そして、この映画を引き締めているのがなんといっても長女・松子役の高峰三枝子だ。
こういう品のある堂々とした女優さんは今は見当たらない。