早産で生まれた私(受動喫煙について)
妊婦の喫煙や受動喫煙が低体重出生・胎児発育不全などのリスクを高めることは今は広く知られている。
女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
女性の喫煙による妊娠出産への影響として、早産、低出生体重・胎児発育遅延などが挙げられます。また生殖能力低下、子宮外妊娠、常位胎盤早期剥離、前置胎盤を引き起こす…
昭和40年代は喫煙や受動喫煙の害は世の中にまだ知られていなかった。
だから昭和40年代の喫煙率は約8割もあった。
昭和40年代は10人に8人が喫煙していたのだ。
わたしが生まれた70年代は、妊婦の前でタバコをプカプカふかすのは何も問題がない、当たり前のことだった。
分煙意識がなかった70年代
母がわたしを妊娠出産した当時、母は事務職として働いていた。
こどもの頃、わたしは母の職場に遊びに行くのが好きだった。
母が働いている事務所ではタバコの煙が蔓延して、タバコの煙で辺り一面が白く曇っていたことを思い出す。
70年代当時は事務所で喫煙しながら仕事をするのは普通だった。
年末の大掃除で窓を掃除しようとすると、黄色いヤニが窓にべったりとくっついて窓が黄色くなっていたと母は言う。
それから20年ほど経った90年代半ばからようやく「受動喫煙」や「分煙」という意識が広まり出したと記憶している。
早産で生まれた私
わたしは予定日よりも1か月半も早く早産で生まれた。
母は妊娠中、タバコの煙が充満した事務所でずっと働いていたので、受動喫煙の影響でわたしが早産で生まれることになったかもしれない。
でもその当時は、受動喫煙が妊婦に悪影響を及ぼすことは知られていなかったから仕方がなかったのだろう。
わたしと同じような環境に居て早産で生まれてきた赤ちゃんが、わたしの同世代にはたくさん居るのかもしれない。