小1:学童保育を利用しないことに決めた
小1の次男、学童保育を利用しないことに決めた。
本当は、在宅仕事のほかに、外で働く仕事も少しずつ始めたい。
けれども、今の学童保育のお寒い状況を見ると、次男を学童保育に通わせる気には到底なれないのだ。
すし詰めの学童保育
都市部では学童保育はどこもすし詰め・満杯の状態である。
詰め込みの度合いから言えば、学童保育は保育所を超えている。
学童にいるこどもの数に比して指導員の数が足りていない。
「学童保育にこどもたちが詰め込まれている」という現状を、大人たちはもっと深刻に受け止めてほしい。
すし詰めの学童保育に居たこどもが成長して大人になったとき、自分のこどもを学童保育に居れてまで働きたいと思うだろうか。
民間学童保育という選択肢もあるけれど
確かに、高いお金を出せば、送迎付きの民間学童保育に通わすこともできる。
送迎付きの民間学童保育ならば、放課後に小学校まで迎えに来てくれるし、途中、習い事の送迎までしてくれる学童もある。
それでも、我が家の周辺の民間学童クラブはどこも、貸しビルの1フロアに設置されているところばかりだ。
こどもたちが思い切り走り回れるようなグラウンド付きの学童なんて、この辺では到底考えられない。
放課後デイサービスの謎
街中では「放課後デイサービス」という施設が新しく出来ては消え、出来ては消えを繰り返している。
放課後デイサービスというのは、支援が必要なこどもたちが利用できる学童保育である。
なぜ放課後デイサービスの設立には補助金が出るのに、学童保育には十分なお金が出ないのだろう。
支援が必要なこどもの数は多く見積もっても、こどもたちの総数の10%に満たないだろう。
そういう一部のこどもたちが利用する放課後デイサービスにはたくさんの補助金が出されるのに、学童保育には十分な予算がつかないのはなぜだろうか。
敏感な子には学童も児童館も不向き
次男は、知らない他人がいるとリラックスできないタイプである。
次男は小学校に通うだけで疲れるらしく、小学校からいの一番、真っ先に帰ってくる。
次男みたいな敏感タイプの子は、放課後も他人と一緒に過ごすのはつらすぎるのだ。
私も同じタイプだからよくわかる。
そして、児童館みたいに不特定多数が居るところも次男は苦手である。
結果、いつも一目散に家に帰ってきて、放課後は自宅でゆっくり過ごすか、習い事に出かけている。
次男は、児童館のように「誰が来るかわからない」場所よりも、習い事のように「毎回決まったメンバーが来る」場所のほうが安心できるみたいだ。
こどもたちの居場所をもっと深刻に受け止めてほしい
学童保育を含む、こどもたちの居場所については、長い間、議論されてこなかった。
「学童保育を利用するのはせいぜい2~3年」・「小学校高学年は中学受験で塾に通うから学童保育は不要」・「小学校高学年になればこどもたちだけで遊びだすから学童保育は要らない」みたいな雰囲気が保護者の間にも形成されている。
小学校を卒業するくらいまではこどもに目をかけてあげたい。
そうなると、次男が小学校を卒業するまでは私が外で働くのは難しくなってしまう。
学童保育に入れないので、放課後は家でずっとゲーム、という状態を黙認して働くことになるのは避けたい。
次男が小学校を卒業するまでの間、私の仕事の調整と次男の居場所探しが続くのだろう。