自分は「意識高い系」保護者が苦手だとわかった

PTA活動をやると、教育熱心な母親に遭遇する。

もちろん、PTA活動に熱心な保護者の中にはとても気さくな方もいるけれど、教育に関心がない保護者を見下すタイプの人が結構いる。

その手の意識高い系保護者はたいてい、わが子を小学校受験か中学受験させて私学に進学させるので、公立中学ではあまり見かけない。

都市部では小学校受験か中学受験をすることがステイタスとなってから久しい。

 

公教育には育児放棄とまではいかないものの、時間的金銭的に余裕が無く教育に手をかけられない・教育にそもそも関心がない家庭が一定数混じっている。

教育に無関心な親を毛嫌いする意識高い系保護者を今まで何人も見てきた。

 

中高一貫校にはそういう意識高い系保護者がたくさん居るのだろう。

いや、ほとんどが意識高い系保護者なのかもしれない。

意識高い系保護者にとっては「こどもの教育のために学校に協力するのは当たり前」だから、保護者会への出席率は異様に高い。

 

教育に関心が高いこと自体はとても素晴らしいことだ。

でも、その価値観を他人に押し付けてほしくない。

PTAに非協力的な保護者を批判したり、見下してほしくないのだ。

こどもに関心がないというより、単に仕事が忙しすぎて学校に出入りする余裕がないだけの保護者も少なくない。

 

自分はどうやら「意識高い系保護者が苦手」だと分かった。

次男が中学受験することにどうも気が進まないのも、次男が中高一貫校に進学すると、意識高い系保護者ばかりで息苦しいかもしれない。

 

そして、中学校ならばともかく、こどもが高校生になってまで親が学校に頻繁に出入りしたくない。

高校生にもなれば、大人が介入できない、こどもたちだけで成立する世界があっていいはずだ。

大人が学校に頻繁に出入りすると、こどもたちだけの秘密基地を侵しているような気がしてならない。

 

それに、教育に無関心な保護者の意識を変えるのは難しい。

教育に無関心な保護者の意識を変えるよりも、教育に無関心な保護者のせいで進路選択を狭められているこどもたちにチャンスを与える環境を作ってあげたい。

どんな子どもも、最低限の学力、基本的な読み書きをつけられる社会であってほしい。