都立中高一貫校を見学して感じたこと

去年、ある都立中高一貫校の学校見学に行った。

そのときに感じたことを率直に書いてみる。

実はどちらも、生徒絡みのことではなく、周辺のことである。

 

都立中高一貫校の見学で感じたこと(その1)保護者のノリについていけないかも

学校公開には在校生保護者らしき人がたくさん見学に来ていた。

在校生保護者のノリが幼稚園ママっぽかった。

楽しそうに話していて華やかな感じ。

PTA活動が盛んな雰囲気がした(今回見学した都立中高一貫校だけかもしれないが)。

PTA活動が好きな人には向いているかも。

 

やっぱり中高一貫校は時間とお金に余裕があるご家庭のお子さんがたくさん来ているのね。

「わが子のためのPTA活動」を心から楽しんでいる雰囲気が伝わってきた。

 

コミュ障の私にはつらい環境だ。

中学高校まで熱心なPTA活動を強いられるのはキツイ。

親のサポートが必要な小学生ならばわかるけれど、中学高校になったら保護者は学校とは少し距離を置きたいと思っている。

 

都立中高一貫校の見学で感じたこと(その2)受験機関向け説明会について

都立中高一貫校の学校公開に行ったとき、受験機関向けの説明会を別室で行っていた。

「おたくの塾にいる優秀な生徒にウチの学校を受験するようすすめてください」という趣旨で受験機関に宣伝するためである。

 

私学は受験機関との結びつきが強いのは言うまでもないし、難関都立高校でも同様の「受験機関向け説明会」を行っている。

「受験機関向け説明会」を開催しているのは都立中高一貫校に限った話ではない。

 

ただ、中3生徒ほぼ全員が経験する高校受験とは違って、中学受験は小6児童全員が経験するものではない。

一部に家庭学習だけで都立中高一貫校に合格する子もいるとは思うが、かなり少数派だろう。

 

都立中高一貫校を受験して合格する子はほとんど、受験機関に通うことをご家庭が選択した生徒である。

小学生の段階で難関大学に合格できそうなこどもを「公立校」が選抜して入学させる、ということが、やっぱりちょっと、ひっかかるのだ。

 

都立中高一貫校を見学してみて、子どもよりもまず、わたし自身が公立中高一貫校というシステムに向いていないというか、納得していないのだと分かった。