応援団は苦手だ【運動会】

こどもたちが通う小学校では、小学校高学年になると希望者は「応援団」に入ることができる。

運動会では「応援合戦」というのがあり、応援団のメンバーは全校生徒の前で応援合戦を披露する。

おそらくどこの小学校でも似たような感じだろう。

特に、応援団長に選ばれると、紅組・白組の代表として優勝旗を校長先生から受け取ることができる。

 

わたしはこの「応援団」というのが苦手だ。

誰に向かって応援しているのだろうか。

わたしには運動会の応援など、必要ないのに。

 

人前で大声で「フレ~~ フレ~~ 紅組」と怒鳴って楽しいのだろうか。

一生懸命応援している子どもたちには申し訳ないが、応援合戦を観戦しながら「早く終わってほしい」といつも思う。

どうしても、応援団を冷めた目で見てしまう自分がいる。

わたしは運動会それ自体が苦手なのだ。運動会では炎天下の校庭で面白くもない競技に参加させられるし、長時間、競技を観戦させられる。

 

ところが、応援団による「応援合戦」がとてもカッコいい・自分もやってみたいと言う子どもは少なくない。

子どもだけではない。応援団に入ることは親にとっても栄誉なのだ。「うちの子は応援団に入っているのよ」と嬉しそうに語る保護者を今まで何人も見てきた。

 

小学校のみならず、中学・高校になっても運動会に「応援団」がある。

大学にも「応援部」があるのだ。

 

応援団長になる子はだいたい決まっている。

「明るく・元気よく」目立ちたがり屋のタイプが応援団長になる。

気質が遺伝するのだろうか、応援団長の親はPTA役員だったり、少年野球で仕切り役だったりすることが多い。

 

わたしは、応援団長になるような人と仲良くなったことはない。

応援団長になるような人も、わたしのような陰キャは興味ないと思う。

子どもの頃から今に至る前で一貫して応援団が存在し続けているのは、応援団をやりたい人が必ずいるからだ。

このことだけは確かだろう。