一時保育に関する雑感

今回は高齢ママの本音を書く。

今日は少々辛口なのでご容赦願いたい(勝手なことを書いてゴメンね)。

 

今回、次男を出産した後、児童館や園庭開放などで会う母親たちの話を聞いていて一番驚いたことは「子どもを一時保育に預けたい」と話す母親がものすごく多いということ。

 

母親たちは口を揃えたように「一時保育」の話をしている。

特に0~1歳の赤ちゃんを連れている母親たちの話題は「リフレッシュしたい」「一時保育」だ。

 

「煮詰まっちゃったら預けちゃいましょう」が今の母親のノリのようだ。

確かに、虐待するよりも預けてしまったほうがマシかもしれない。

それに、どうしょうもなく煮詰まってしまって、一時保育が必要な人もいるのは確かだ。

 

たとえば、

「未就園児ふたりをワンオペで育てていて、どちらかが病気になった」とき、

「下の子を妊娠中に切迫早産で要安静になってしまったので、上の子をどこかに預けなければならない」
とき

などは、仕方ない。切羽詰まった事情がある人たちには最優先で一時保育を利用できるようにしてあげたい。

 

母親の意識の変貌

私が上の子を出産した時はここまで一時保育は浸透していなかった。

だから、今母親たちが「一時保育!」「一時保育!」と言っているのを聞いて、私はもうビックリ!である。

 

上の子の子育ての頃と比べて、母親たちを取り巻く環境がそれほど大きく変わったとは思えない。

母親たちの意識が変わったのだろう。

母親の生活様式が変わったというよりも、「赤ちゃんを他人に預けることが当たり前」の風潮に変わったのかもしれない。

 

上の子のときはまだ「赤ちゃんを保育園に預けること自体=悪」という風潮が残っていた。

実際、私が上の子(乳児)を保育園に預けていることを伝えると、それを年配の人に非難されたことが何回かあった。

 

 

けれども、今は0歳児を保育園に預けても、それをとがめる人などいなくなった。

少子高齢化・女性が輝く時代・赤ちゃんの頃から保育園に預けることは当たり前、という風潮に変わったのだ。

とはいえ、この保育士不足のご時世、一時保育で預けた赤ちゃんがどんな扱いを受けるかを想像してほしい。

そこまで想像力を働かせてほしい。

安心して預けられる一時保育というのがそもそも少ない

 

 

一時保育というもの

もちろん、一時保育についても万全の体制をとっている保育施設もある。

たとえば、一時保育専用の保育士と保育室を備えている保育園もある。長男が通った保育園がそうだった。

 

でも、一時保育で預かったもものの、おおかたの保育園では通常保育の子どもたちの世話で手一杯だ。

一時保育の子どもはほったらかしということ、結構高い確率で起こる。

 

私は上の子が保育園に通っていた経験があるから分かる。

今の保育士さんたちは常に人手不足の状態で通常保育の子どもたちの面倒を見ていて、常に「いっぱいいっぱい」になっていることが多い。

 

こどもを他人に預けることへの抵抗感の薄れ

ところで、母親たちはどうしてこんなに「子どもを他人に預けること」に躊躇しなくなったのだろう。

一時保育で預けられるのは、言葉を話せない0~1歳児が中心なのだ。

言葉を話せない子たちと一緒にいること自体、息が詰まるのだろうか。

 

子どもが昼寝している間、プリンでも食べて寝っ転がっていればいいと思うのだが、それではダメか?

 

中には、育休中にも関わらず「私がいっぱいいっぱいだから」という理由で、無認可や認証に週2~3回子どもを一時保育で預けているという母親はたくさんいる。

育児休業中で育児をするために給付金をもらっているのに、なぜ他人に預けてしまうのだろう?

 

「育休明けで保育園に入ることを想定して保育園に慣らすために一時保育を利用する」という話も聞く。

将来入所する予定の保育園に慣れておくなら話はまだ分かる。

けれども、育休明けに入園する保育園とは別の保育園に一時保育で慣れても仕方ないと思うのだが。

 

リフレッシュ願望

母親たちは「リフレッシュしたい」という話ばかりしている。

いつから子どもは忌み嫌われる「嫌悪物」になったのだろう?

 

こういうことを書くと「今の母親たちは追い詰められているのだから、母親たちを追い詰めるようなことを言うな。虐待するよりも一時保育に預けてリフレッシュしてもらったほうがいい。」と言う人もいるだろう。

 

でも、考えてみて欲しい。

3歳過ぎの子どもであれば、事前に状況を説明すれば「一時保育で預けられる」ことをなんとなく理解できる。

 

けれども、人見知り・場所見知りがすでに始まっている赤ちゃんにとって、「一時保育」はいきなり「見知らぬ場所」に連れていかれ、「見知らぬ人」に世話してもらう恐怖体験ではなかろうか?

私自身はリフレッシュのために一時保育に預けたりしたら、子どもが気になって全然リフレッシュできない。

 

自分がどんなに疲れていようが、私は一時保育に預けるつもりはない。

なぜなら、一時保育に預けても自分がリフレッシュできないから。

それに、リフレッシュしたいってことは、リフレッシュするための体力がまだ残っているのだろう。

高齢ママである私は、自分が疲れたときは電池切れでひたすら寝るだけだ。

 

育児はあっという間に終わる

0~1歳児の育児なんてあっと言う間だ。

一時保育など探しているうちにあっという間に2歳になる。

 

小学校入学まであっという間だ。

長い人生、子どもを産むのは1回か2回という人も多い。

赤ちゃんの時期などほんの一瞬だ

もったいない!もったいない!もったいない!

 

可愛い赤ちゃんも十年後には「うるせえ!くそばばあ!」と憎まれ口をたたく中学生になるのだ。

だから赤ちゃんを一時保育で預ける時間があったら、可愛い赤ちゃんの寝顔を見ながら、家でプリンでも食べてゴロゴロしていたほうがマシではなかろうか。