幼稚園と保育園の根本的な違い
次男が1年間幼稚園に通ってみて、保育園と幼稚園の違いがいろいろと分かってきた。
登園時間・保育時間・お手伝いの量…幼稚園と保育園とで違うところはたくさんある。
細かい違いはともかくとして、1年間幼稚園に通ってみて分かったことがある。
幼稚園は「子育ては親がするもの」というポリシーがあることだ。
この点、保育園と幼稚園は根本的に違うと思った。
もちろん最近は、親の負担を減らそうと色々工夫している幼稚園もある。
けれども、昔ながらの幼稚園はほぼ間違いなく「子育ては親がするもの」というポリシーを持っている。
幼稚園で親がすべきこと
幼稚園に通っている間に親がすべきことは以下のようなことだ。
・トイレトレ
・お箸の使い方をマスターする
・読み聞かせ
・文字の読み書き
・洋服の着替え
・就学に備えての諸々のこと、たとえば
長い距離を毎日歩く
給食に備えて牛乳に慣れる
給食に備えて野菜や苦手な食材を食べられるようにする
保育園では
保育園では、保育士の先生方がおむつはずしや着替えを手伝ってくれる。
それに、保育園は給食なので、牛乳を飲むことに早いうちから慣れるし、野菜や苦手な食材を食べる経験を積むことができる。
それに、保育園では頻繁に園外に散歩に出るため、長い距離を毎日歩くのに慣れる。
保育園に通っているだけで小学校での生活にバッチリ適応できそうだ。
幼稚園では
保育園とは対照的に、昔ながらの幼稚園では上に挙げたことはすべて自宅で親が行うのが前提だ。
わたしのように長男が保育園育ちの場合、保育園の先生方に何もかもやってもらう習慣が身についてしまっている。
長男が保育園育ちなのを知っている幼稚園の先生方から、おむつ外しや箸の練習について「親がやるべきことは親がやりなさい」という無言の圧力を正直感じる。
親への教育
幼稚園では、自宅での読み聞かせをすすめられたり、就学が近づくと学校に歩いて通う体力をつけるために毎日歩く時間をもつようすすめられたりする。
幼稚園は親への教育に熱心だと感じる。
対照的に、保育園ではこどもへの読み聞かせすら、すすめられたことはなかった。
長男は公立私立合わせて保育園を2園経験している。
けれども、どちらの園でも教育面でこういうようにするようにと指導されたことはない。
保育園ではできるだけ親に指導しないようにしているのだろうか。
けれども、幼稚園の方針とのあまりの違いを経験してみると、なんでも保育園の先生任せだと親が親でなくなってしまうような気もする。
幼稚園に通っていると、保育園は親をもう少し教育してもいいんじゃないかという気さえする。