小学校の先生と適材適所

低学年の先生

長男が通う小学校では、低学年の担任はたいてい若い人かベテラン女性のどちらかである。

新卒の先生がベテランの副担任のサポートを受けながら低学年の担任をするのもよく見かける。

新卒の先生が担任するのは、小学校2年生か3年生が多い。

小学校2年生3年生が一番扱いやすい学年なのだろうか。

一方で、一貫して低学年の担任を受け持つベテラン女性教師もよく見かける。

長男が低学年のときに担任の先生だったベテラン女性教師は「お母さん」といった感じで、こどもたちを暖かく包んでくれた。

小学校低学年の場合、先生というより保育園・幼稚園の先生といった感がある。

低学年のこどもたちは幼稚園保育園の延長上として考えたほうがいい。

そういう意味で、ベテラン女性教師を小学校低学年の担任に起用するのは適材適所で良いアイデアだと思う。

 

高学年の先生

一方で、小学校高学年ともなると知恵がついて生意気になってくる。

ところが、生意気盛りの高学年児童をうまくさばける担任はそう多くないような気がする。

小学校高学年については「適材適所」とはいかないようである。

 

小学校教諭の免許資格が取れる大学

そういえば、小学校の先生というのは、以前は国立大学出身が中心だった。

けれども、規制緩和で私立大学でも小学校の教員免許がとれるようになった。

そのため、私立大学出身の先生が増えているそうだ。

下の表は、小学校教諭の免許資格がとれる大学一覧である(東京都内の大学を抜粋)。

下の表をみると、小学校教諭の免許資格がとれる大学は私立大学が中心である。

ただ学校の先生の場合、小学校教諭の免許資格をもっていても、教員採用試験に合格しなければ教職(正規採用)に就けない。

だから実際、教員採用試験に合格して教職に就く学生の割合は、国立大学出身のほうが私立大学出身よりも高いのだろう。

長男が通う公立小学校の学校公開に行っても、中学受験塾にいるような「生意気盛りのこどもたちを上手く転がす」タイプの先生は公立小学校ではあまり見かけない。

小学校の先生の質は、生意気盛りのこどもたちが公立小学校に物足りなさを感じる原因のひとつだろう。

 

教員採用の人数減

いろいろと調べてみると、教員採用予定数は2020年頃をピークにして以後は年々減っていくそうだ。

少子化でこどもの数が減るのと、昔第2次ベビーブームに対応するために大量採用された教員の定年退職がひと段落するためのようだ。

今後、教員採用は狭き門になっていくのだろうか。