「きょうだいで同じ園」がスタンダード
きょうだいで同じ園に通わせているご家庭が幼稚園にはとても多い。
幼稚園というところは基本、きょうだいを同じ園に通わせるのが普通なのだ。
もちろん、倍率が高い園や抽選で入園者を決める園の場合、上の子どもと下の子どもが同じ園に通えなかったというケースもある。
それ以外は何か事情がない限り、上の子どもと下のこどもを同じ園に通わせるのが幼稚園では当たり前なのだ。
幼稚園:きょうだい児優先入園
入園試験を行う幼稚園では、きょうだいを通わせている(いた)家庭を優先的に入園させる幼稚園が多い。
だから、こども3人・4人全員が同じ園の卒園生、というご家庭も結構多い。
こども3人・4人が同じ園に通うと、10年近く幼稚園の送り迎えをすることになるから、幼稚園とは長い付き合いになる。
私立幼稚園ならば、ずっと同じ園長先生にお世話になることもある。
こういう園との長くて密度が濃い付き合いが、幼稚園の特徴だと思う。
わたしのようにこどもひとりだけを園に通わせている家庭よりも、こども3人4人全員を同じ園に通わせるご家庭が、園への思い入れはどうしても強くなる。
幼稚園と長い期間関わる分、保護者の園への思い入れも深くなるのだ。
園と深く長い付き合いをした保護者が幼稚園の卒園式のときに感極まって泣くのは無理もないことだ。
保育園:同じ園に入りたくても入れない
一方、保育園(認可)の場合、幼稚園とはまた少し事情が違う。
昔は、きょうだいで同じ認可保育所に通っているこどもはたくさんいた。
けれども最近は、保育園(認可)に入園しにくくなり、また保育園(認可)への入園は役所が指数で判定するから、上の子と下の子が同じ保育園(認可)に入園できないケースも結構ある。
そうい場合、周りを見ていると、最初は、上の子と下の子が別々の園に通っていることも多い。
上の子と下の子を別の園に送り届けるのはかなり大変だ。
そして、空きが出た段階で下の子を上の子が通う園に転園させる、というケースをよく聞く。
空きが出ない場合・下の子が今通っている保育園を気に入っている場合・下の子が通う保育園の質がことのほか良かったなどの場合、上の子と下の子は別々の園を卒園することになる。
そうなると、幼稚園保護者のような「園との長い付き合い」は自ずと少なくなる。
幼稚園:同じ園に通わせるのが普通
わが家のように、長男が保育園育ち・次男だけ幼稚園に通っている場合、幼稚園との関わりはたった3年間だけ。
長男は保育園に6年間通ったけれども、次男はたった3年間で幼稚園とお別れだ。
次男が通う幼稚園の保護者の方々からは「上のお子さんもここの卒園生ですか」と聞かれることが多い。
そう聞かれると、ちょっと寂しい。
やっぱり、幼稚園では上の子と下の子を同じ園に通わせるのがデフォルトなのだ。
長男もこの園に通わせてあげたかったと今は思う。
次男が通う幼稚園とはたった3年間でお別れかと思うと、幼稚園とのお付き合いは淡々と過ぎて行きそうだ。