「極私的」サタン・リターンとサタン・ハーフリターンを回想する

土星は、ホロスコープ上を約30年かけて一周する。

振り返ってみると、私の場合、サタン・リターンおよびサタン・ハーフリターンを迎えた頃は人生の大きな転換期だった。

 

サタン・リターンとサタン・ハーフリターン

サタン・リターンとは

サタン・リターンとは、土星がホロスコープを1周して、ネイタル・ホロスコープ(生誕時のホロスコープ)上の土星の位置に重なることをいう。

サタン・リターンは誰もが30歳前後に訪れる。

さらに30年経って、60歳前後に2度目のサタン・リターンを迎える。

 

サタン・ハーフリターンとは

サタン・ハーフリターンとは、土星がホロスコープを半周してネイタル・ホロスコープ上の土星と180°をなす位置に土星が来ることをいう。

サタン・ハーフリターンは誰もが15歳前後に訪れる。

さらに30年経って、45歳前後に2度目のサタン・ハーフリターンを迎える。

 

私の場合

私のネイタル・ホロスコープでは土星がディセンダントの上に載っている。だから、

・サタン・ハーフリターンのとき、トランジットの土星がアセンダントと「合」

・サタン・リターンのとき、トランジットの土星がディセンダントと「合」

という特殊状況がある。

 

1度目のサタン・ハーフリターンの頃(15歳前後)

15歳といえば高校受験をする頃だ。

私の場合、高校受験当日の朝、飼っているペットが亡くなった。

試験の日はペットを思い出し、あふれる涙を拭きながら試験問題を解いた。

それでも受験した高校に無事合格し、高校入学後は充実した高校生活を送ることができた。

私の場合、1度目のサタン・ハーフリターンの後、土星はホロスコープの下半分を移動していった。

つまり、1度目のサタン・ハーフリターンの後の約15年間は社会に出る前の「下積み」「種まき」の期間だったのだ。

 

1度目のサタン・リターンの頃(30歳前後)

ちょうどその頃、祖母が亡くなった。

その後すぐ仕事が軌道に載ってきて、収入が大幅に上がった。

私の場合、1度目のサタン・リターンの後、土星はホロスコープの上半分に移動した。

つまり、1度目のサタン・リターンの後の約15年間は社会に出た後の「収穫」期間だったのだ。

 

2度目のサタン・ハーフリターンの頃(45歳前後)

ちょうどその頃、父が亡くなった。

その約1年後、次男が誕生し、仕事をいったんリタイアした。

私の場合、2度目のサタン・ハーフリターンの後、土星はホロスコープの下半分を移動していった。

つまり、2度目のサタン・ハーフリターンの後の約15年間は今までの生き方を見直し、新たな人生を模索するための「下積み」「種まき」の期間だったのだ。

現在も新たな人生を模索している真っ最中である。

 

まとめ

私の場合、サタン・リターンとサタン・ハーフリターンの頃に親しい者の死を経験した。

私のネイタル・ホロスコープでの「太陽8室」・「アセンダント蠍座」・「太陽-冥王星スクエア」の影響を受けて、親しい者の死を機に、人生の方向が大きく転向するのだろう。

私の場合、サタン・リターンとサタン・ハーフリターンを経るたびに、厳しい経験の後に新しい生き方が提示されてきた。

試練を乗り越えた先には新しい道が拡がっていた。