読売新聞の記事「東大目指せぬ地方女子」を読んで思ったこと

2023年6月2日付の読売新聞で「東大目指せぬ地方女子」との記事が掲載されていた。

この記事によると、2022年度の東大入学者のうち出身校が首都圏である人の割合は男子53.9%、女子60.2%だそうだ。

確かに女子の地方出身者の割合は男子より低いが、男子約54%・女子約60%だったら、そんなに大きな男女差は無いよね。

逆に言うと、いまだに東大入学者の半数近くは首都圏以外の出身者なのだ。

そっちのほうが驚くべきことだ。

新聞記事には書けないのだろうが、東大よりも「地元の公立進学校→地元の国立〇〇大学」を卒業した人が地元県庁・市役所での一番の出世コースである以上、高い仕送りを親にお願いしてまで、わざわざ東大に行く意味がないと地方女子は思うのは当然だ。

地方での一番の勝ち組は「地元の公立進学校→地元の国立〇〇大学」を卒業した医師夫婦・公務員夫婦である。

仕事をしながらの子育ては、地元に住む双方の両親がバッチリ、バックアップしてくれる。

一方、結婚相手が自由業でない限り、女子が東大を卒業して都会で就職した先には「ワンオペ育児」が待っている。

ふだんは保育園を利用できても、緊急時には高額なベビーシッターを頼まないと仕事が回らない。それよりも、タダで融通が利く身内に育児を頼むほうが楽だ。

そういえば現在、国をあげて地方創生をうたっているが、躍起になって地方女子を東大に増やすよりも、優秀な人材が地方に留まっていたほうが地方にとって良いんじゃないのか?