公立小学校への体育専科の導入について思うこと

今後、公立小学校には体育の専科の先生が置かれることになったそうだ。

教員の負担を減らすことが目的とのこと。

特に中高年の先生にとって体育の授業は負担が大きい。

確かにそうだと思う。

昨今の教師不足もあり、50代以降も小学校教師を長く続けられるようにするための策だろう。

体育専科の導入により、先生方の負担が減るのは良いことだと思う。

 

小学校への体育専科の導入:部活の民間移行とのバーターなのかな

公立小学校への体育専科教師の導入は、公立中学の部活の民間移行とのバーターなのかな、と推測する。

部活の民間移行が進んで、公立中学の教師から部活を奪うと、公立中学での体育教師の活躍の場が少なくなる。そうなると、公立中学は体育専攻の学生にとって魅力がなくなる。

小学校の体育専科の導入を視野にいれているからなのか、今は、小学校教諭の免許が取得できる体育大学がある。

小学校への体育専科の導入は、体育専攻の学生にとって教職の道が拡がることになる。

 

繊細なタイプの子どもにはつらいかも

次男が通う小学校にも体育専科とおぼしき教師がいる。

そのせいかどうかは分からないが、次男のクラスでは今も「前ならえ」・「号令」だ。

学校を卒業して相当経つ私からすると、今だに「前にならえ」かと思うが、小学校の先生にとっては「当たり前の日常」なのだろう。

体育専科の先生が小学校で増えていくと、小学校の雰囲気はかなり変わると思う。

体育専科の先生は命令でこどもたちを大人しく躾けてくれるから、管理職には心強い存在だ。

けれども、体育専科の教師が小学校を仕切るようになると、繊細なタイプの子どもにとってはつらいだろうな。

なぜなら、公立中学の体育の授業での嫌な思い出を語る人は少なくない、からだ。

個人的には、体育の先生の中にも素晴らしい先生がいらしたから、一概に「体育教師=悪」だとは思わないが、ほかの教科に比べて高圧的な人が多いと感じる。

「運動が苦手なこどもをバカにする」などの公立中学の体育授業で起きたようなことが今後は公立小学校でも起きるのかと思うと、こどもたちが気の毒になる。

かくして、不登校はますます増えていくだろう。