綿棒が折れた
先日、良心的な料金でサービスが割と良いと評判の旅館に宿泊した。
大浴場で備え付けの綿棒を使ったところ、綿棒がすぐに折れた。
その旅館では、すぐ折れるほどに安い材料で芯が作られている綿棒を採用している、ということだ。
綿棒まで安いものを使うことで、無駄を省いて低コスト化を図っている、ということだ。
20年ほど前にアメリカに留学したことがある知り合いが「留学しているときにアメリカで売られている製品はチャチに出来ていてすぐ壊れる」と話していたのを思い出した。
「アメリカ製品は低品質なのかな」と当時は聞き流していた。
でも、今思うと、その頃のアメリカは今の日本と同じで、製品について徹底的な低コスト化を図っていた、ということなのかもしれない。
綿棒の芯まで低コスト化したら、これ以上、もうほかに何を削れるのだろうか。