学童保育に思うこと
我が家の次男(小1)は学童保育を利用していない。
次男が通う小学校では学童保育に入れない子どもがたくさんいる。
学童保育の空きを待っている家庭がたくさんいるのだ。
だから我が家の場合、学童保育の利用はもはやあきらめている。
申込みをしても入所できる可能性はとても低いからだ。
申込みをしても無駄なので、学童保育の申込みすら、していないのが現状だ。
学童保育が待機児童であふれることは、保育所が待機児童であふれていた5年前(2018年)から予想していた。予想通りの結果になった。それだけだ。
放課後遊び場は使えない
次男が通う小学校には学童保育のほか、放課後遊び場が併設されている。
学童保育と放課後遊び場はどう違うのか、というと、
学童保育…申込をして利用承諾が得られた児童のみ利用できる。
放課後遊び場…申込不要。誰でも利用できる。
である。
けれども、放課後遊び場は、学童保育に申し込んでも入れなかったこどもたち(待機児童)であふれている。狭いフロアにこどもたちがびっしりと詰め込まれている。
放課後遊び場の指導員は、学童保育の待機児童に対応するだけで精一杯だ。
実際、次男が放課後遊び場に行っても指導員が見当たらない。
放課後遊び場の指導員は、たくさんのこどもたちを見守るだけで精一杯で、次男が放課後遊び場に来ても、指導員は忙しすぎて次男は眼中になく「勝手に遊んでて」といった感じだ。
放課後遊び場にたくさんの子どもたちがいるのに、指導員の数が本当に少ない。
放課後遊び場に行ったが、部屋に指導員が誰もいないことが何回かあった。
子どもの数が多すぎて指導員は細かい対応ができないのだ。
現状、指導員はこどもたちを見守っているだけで精一杯なのだと思う。
次男は「放課後遊び場や児童館はつまらないから行きたくない」と言う。
だから、次男は「放課後の遊び場」も「児童館」も利用していない。
学童保育に保育所と同じケアを求めるのは無理
「指導員が少ない」・「子どもが詰め込まれている」現状からいって、今の学童保育に保育所と同じレベルの細かいケアを求めるのは不可能だ。
保育所のように「子どもの性格に応じた適切な遊びを提案する」なんてことは学童保育では無理だと思った。
細かいケアを求めるならば、高額な民間学童を利用するしかない。
でも我が家にはそんなお金はない。
それに、フロアが狭かったり指導員が足りていなかったりで万全ではない民間学童も多いのが現状だ。
小学校と学童保育:管轄が違う(縦割り行政の弊害)
学童保育も放課後遊び場も満杯で、指導員が足りず機能不全に陥っているけれども、この状態を改善しようという動きがない。
その原因のひとつが「縦割り行政」だ。
小学校の管轄…文部科学省
学童保育の管轄…厚生労働省
というように、小学校と学童保育は管轄が異なる。
小学校から毎年出されるアンケートには、学童保育についての項目が載っていない。小学校と学童保育では管轄が違うからだ。
小学校は一貫して「学童保育は小学校の管轄外だから知らん」というスタンスである。学童保育が小学校内に設置されているのにも関わらず、小学校は「別の管轄だから知らない」という。
学童保育の改善を求めるならば、役所に直接言うしか方法がない。けれども、学童保育を利用するのはせいぜい2,3年。そのうち、塾に行き始めれば学童保育を利用しなくてもなんとかなるだろう。だから、みんな黙っている。それが現状である。
このようにして、学童保育は長年、状況が改善されず、放置されてきたのだろう。
まとめ
保護者である私としては、次男が放課後、自宅で遊んでいるよりも、放課後遊び場や児童館に行って友だちと楽しく遊んでほしい。
けれども「児童館や放課後遊び場は行っても楽しくない」と次男が言うので、児童館も放課後遊び場も利用していないのが現状だ。
次男のような敏感なタイプには、児童館や放課後遊び場のように「不特定多数の人間が入れ代わり立ち代わり来るような場所はそもそも向いていない」のだろう。
本当は、大人が介入せず、こどもたちだけで自由に遊ぶ経験を次男に積んでほしい。でも、それができないのが現状だ。
だから、こどもたちだけで自由に遊ぶようになるまでは、習い事で大人と関わる経験を積むしかないと割り切っている。