東京の高校受験について(極私的な見解)

公立中学は長年、内申点で生徒の行動を縛る方式を採用してきた。

都市部の公立中学は上位層が中学受験でごっそりと抜けた残りの生徒で構成されているから、内申点で締め付けないと授業が成立しないといわれているからだ。

ただ、この内申点制度のせいで公立中学が魅力なきものになっているのも確かだ。

「内申点制度に縛られなくて済む」~これが中高一貫校のメリットのひとつである。

 

内申点を稼ぐのが難しい生徒

中学生といえば思春期真っ只中。

教師の言うことをおとなしく聞く生徒ばかりじゃない。

難関国立私立高校の受験は基本的に内申点不問の試験一発勝負だから、成績優秀者の中には、内申制度に背を向け、私立難関校に第1希望にする者も多い。

さて、次男はどうなることやら。

几帳面で手先が器用な性格の次男は、提出物もきちんと出すだろうし、副教科の内申点も悪くないだろう。

ただ、次男は「愛想がない」、そして「自分がバカらしいと思うことはやらない」

内申点を稼ぐために教師にお愛想をふりまくようなことは、次男はできない性分である(私と同じ)。

次男は今だって愛想がないんだから、難しいお年頃の中学生になればなおさらだ。

そう考えると、次男は都立高校受験向きではない。

公立中学に進学した場合、次男は頑張ってもオール4までしかとれないような気がする。

 

都立高校の知りうる情報と極私的見解を書いてみる

さて、都立高校をレベル順に並べてみる。

(1)進学指導重点校(7校)
日比谷、西、国立、八王子東、戸山、青山、立川

(2)進学指導特別推進校(7校)
小山台、駒場、新宿、町田、国分寺、国際、小松川

(3)進学指導推進校(15校)
三田、豊多摩、竹早、北園、墨田川、城東、武蔵野北、小金井北、江北、江戸川、日野台、調布北、多摩科学技術、上野、昭和

(4)文京、狛江、目黒、井草、工芸、南平…など

この中には、進学実績を上げるべく、私学のごとく課題を大量に課す都立高校が結構ある。

次男は自分のペースで勉強したいタイプなので、大量の課題を垂れ流しする高校は次男にはちょっと合わない。

「都立は授業料が安いのに学校で勉強させてくれて有難い」という人もたくさんいるだろう。

けれども、課題が生徒のレベルに合っていなければ大量の課題は「意味がないもの」になる。

そして、都立上位校のなかには、雰囲気が体育会系で「高校生は部活と勉強と行事だけやっていればいい」という感じの都立高校もある。

やたらと熱血系なこの手の都立高校も次男は合わないだろう。

そうなると、次男が行きたいと思えるような都立高校は、都立上位校でもごく一部しか存在しない。

けれども…内申点オール4だと都立上位校は「挑戦校」になるだろう。

内申点を下げられないよう、ただひたすらおとなしく我慢して公立中学で過ごしても、行きたいと思えるような高校は少なく、しかも内申点が低い場合は合格は当日の試験の出来次第ならば、中学受験したほうがいいかな、なんて思ったりする。