「産休育休をどうやって取ったか」が人物評価を下げることがある

局勤務のアナウンサーという職業はサラリーマンでありながら、大衆に顔が広く知られる点で芸能人と同様に客商売でもある。

産休育休がとれるのはサラリーマン(勤め人)の特権だ。

サラリーマンである局勤務のアナウンサーが産休育休を取るのは当然の権利である。

 

とはいえ、元NHKアナウンサーであるこの御方、NHKに在職中4回の出産で計7年間産休育休を繰り返したのち、復職しないままNHKを退職している。

産休育休は何回取得しようと違法な行為ではないし、「パートナーの海外転勤」という理由で退職するならば致し方ない。

ただ「産休育休の給付金は税金から出ている」ことだけは確かだ。

 

この元NHKアナはもうテレビに出ないほうが良いと思う。少なくとも女性向けメディアからは敬遠されるだろう。

子持ち女性からも、日頃から子持ち女性のサポートを余儀なくされている人々からも評判が芳しくないからだ。

こんなに長い期間産休育休をとっても好意的に受け入れてくれる民間企業はそう多くない。子持ちのワーキングマザーからすれば、長期間の産休育休は妬みの対象になる。また、もし専業主婦だったら一円ももらえないわけで、専業主婦層からも支持は得られない。

中小企業では「いずれ復職する人がいるから人員は増やせない」と上から言われ続けて少ない人員で仕事を回していたのに、産休育休終了後にしれっと退職されたら周りはやっていられない。この元NHKアナの産休育休の取り方は、子持ち女性以外からの支持も得られない。

局アナというのは「芸能人のようでいて実はサラリーマン」という微妙なポジションだ。しかもNHKアナは準公務員的な立ち位置でもあるから、芸能人のように育休中ブログやインスタでリア充をアピールすると好感度を下げることになる。

 

昔から、この手の産休育休を繰り返す人は公務員など公的機関に勤務していることが多いと感じる。むろん、公的機関では民間より産休育休がとりやすいからである。

NHKも公共放送機関だから、準公的な機関である。

 

以前、4回の出産で10年間ずっと育休産休を繰り返し、その間ずっと休業していた教師がいたと聞いたことがある。この元NHKアナのさらにうわてを行く休みっぷりである。

しかも教師の場合は「育休代用」といって休んでいる間に代わりをしてくれる人をつけてくれるのだから、なんとまあ有難いことだ。もっとも最近は、育休に入る教員が増えすぎて、育休代用教員を見つけるのが難しくなっているらしいが。

 

「産休育休の際、どういうふうに休んだか」が、思いもよらず人物評価を下げてしまうことがある、ということだ。