中学受験よりも1000万円のベンツがほしい
「中学受験よりも1000万円のベンツがほしい」と言ったのは私でも夫でもない。我が家の次男(小2)である。
中学受験をすると決めて、小4からがっつりと通塾するとなると、中学受験準備3年間でざっくり300万円・中高の学費と通塾費6年間でざっくり700万円、合計1000万円かかることを覚悟せねばならない。
もちろん国公立の中高に通うなら学費はもっと安いし、親が自分で教える場合や入れるところに入るならば塾代はそれほどかからない。
「中学受験して中高私学だといくらかかるの?」と次男に聞かれたので、「小4から塾に通い始めるとだいたい1000万円かかる」と次男に答えたら、「それなら地元の◯◯中学でいい。その代わり1000万円のベンツがほしい」と次男は言った。
私も、中学受験する時間があるならば、次男が興味があることをやるのに使ってほしいし、英語を自分のペースで先取り学習したほうが有益だと思う(ただし英語を勉強して身になるのは、国語の学力がある子に限るが)。
それに次男の性格からして、中学受験用の定められたカリキュラムで勉強させられるより、自分のペースで勉強できたほうがきっと楽しいだろう。
天然系で見栄を張らない長男と違って、次男は乗っている車や職業など見栄張りである。いったい誰に似たのだろう。
車などどうでもいいと思っている私や長男には似ていないのは確かだ。
フルタイム共働きで生活に余裕がある中で幼少時を過ごした長男、コロナ禍で生活を切り詰めざるを得なかった時期に幼少時を過ごした次男。幼少時の体験が彼らの感覚の違いに影響しているのだろうか。
1000万円のベンツって、どんなもんだろうか。中古ならば1000万円でそれなりに良い車が買えると思う。
もし次男が公立中学から都立高校を経て大学に進学するならば、1000万円のベンツを購入せざるを得ないだろう。
次男は、約束を決して忘れない男だから。