家庭教師をしていた頃のこと

わたしは大学生の頃、家庭教師をやっていた。

もう30年以上、昔の話である。

当時は「大手チェーンの個別指導塾」が存在しなかったので、家庭と学生家庭教師との間に仲介業者が存在しないことが多かった。だから家庭教師は大学生にとって割の良いアルバイトだった。

わたしが大学生の頃はバブル全盛期で景気が良かったので、当時、首都圏ではわりと豊富に家庭教師の口があったと思う。

 

わたしが家庭教師で教える相手(生徒)はほとんどが女子だった。

当時、女性家庭教師は男性家庭教師と比べて、女子生徒を教える需要がたくさんあった。

自分がこどもの親になってみると、親にとって「年頃の娘に若い男子学生を家庭教師につける」のに抵抗があるのはとても良く分かる。

 

都内の私立女子中学・高校に通う生徒を何人も家庭教師として指導した。

ところが、その私立女子中学・高校の内情はひどいところが多かった。たとえば、

 

・まともな授業をしない

・家族経営で理事長がワンマン

・生徒による援助交際(今でいうパパ活)が横行

 

もちろん、まともな学校もあったのだけれども、中堅以下の私立中学高校は良い印象がなかった。

当時はこどもがたくさんいたから、こんな杜撰な学校経営をしていても入学する生徒がたくさん居たのだ。

高いお金を出して私立中学に通わせているのにこんな感じでは、中学受験する意味がないと正直思った。

 

中堅以下の私立中学高校というのが今はどうなのかはよく知らないけれど、こういう経験をすると、中学受験に対してどうしても否定的な目でみてしまう。

 

わたしは今まで、中学受験を否定的に捉えてしまうような経験をたくさんしてきたのだ。