ワルツエチュード(ギロック)に到達する前に~「ギロックの3拍子の曲」
ギロックの「ワルツエチュード」という曲がある。
ワルツなので無論3拍子の曲だ。
「ワルツエチュード」は華やかで、途中、中間部で雰囲気がガラッと変わり、また元に戻るところもカッコよくて印象的だ。
「ワルツエチュード」はピアノの発表会では定番の人気曲だ。
私がはじめて「ワルツエチュード」を聴いたのもピアノの発表会だった。それ以来「ワルツエチュード」をいつか発表会で弾いてみたいと密かに思っている。
ただ「ワルツエチュード」は人気曲なので弾きたい生徒がほかに居る可能性が高い。だから発表会ですんなり弾けるとは限らない。
「ワルツエチュード」は「ブルグミュラー25の練習曲」を練習し始めたばかりの人には、ちょっと難しすぎる。
・「ブルグミュラー25の練習曲」の後半~終わりを練習するレベルになれば、「ワルツエチュード」を練習しても挫折しにくい
・ソナチネ練習中ならば「ワルツエチュード」に余裕を持って取り組める、と言われている。
今、私が「ワルツエチュード」を練習し始めても、難しすぎてたぶん途中で挫折するだろ。もうちょっと待ってから「ワルツエチュード」を練習しようと思っている。
「ワルツエチュード」ほど難しくなくて今の私が弾ける曲はないだろうか…。そう思って「ワルツエチュード」よりもう少し簡単なギロックの3拍子の曲を探していたら…素敵な曲が見つかった。
ギロックは、素敵な3拍子の曲をたくさん作っているのだな。
「ワルツエチュード」の影に隠れて埋もれているギロックの3拍子の名曲3曲を難易度順に並べてみる。
ちなみに、小原孝氏演奏のギロックの曲はくせがなくて聞きやすいと思う。
アラベスク・センチメンタル
「アラベスク・センチメンタル」は聴いた感じよりも弾きやすい、といわれている。
4分の3拍子の曲。
いわゆる「弾き映え」する、お得感がある曲だ。
まずはこの曲から練習しようかと思っている。
パリのポートレイト
「パリのポートレイト」という曲は、どことなく「ワルツエチュード」に似た雰囲気がする。
これも4分の3拍子の曲。
「パリのポートレイト」は「ワルツエチュード」ほど長くないし、繰り返し(1オクターブ上を含めて)が多いので、思ったより譜読みの負担が少ない。
でも、なめらかに弾けるようになるまで時間がかかる曲だと思った。
「パリのポートレイト」も私のお気に入りの隠れた名曲である。
スターライト・ワルツ
「スターライト・ワルツ」はジャズの要素が加わったお洒落な曲だ。
タイトル「スターライト=星の光」のごとく夜の雰囲気がする、明るいけれど、どこか寂しげな曲調だ。
個人的にはこの「スターライト・ワルツ」、すごく好きな曲だ。
もっと知られて良い曲、隠れた名曲だと思う。
「パリのポートレイト」同様、「スターライト・ワルツ」も隠れた名曲だ。
この曲の知名度があまり高くないのは、ジャズっぽい雰囲気が敬遠されてしまうのだろうか。
途中、2度目の転調の直前のフェルマータがついた2音が「スターダスト(ジャズの名曲)」を彷彿させる(Sometimes I wonder~)。
アメリカ人にとって「スターダスト」という曲は誰もが知っている、特別な意味を持つ曲だそうで。
いつか「スターライト・ワルツ」を発表会で弾きたいと密かに思っている。