課題(宿題)がないとダメですか
宿題(課題)が多すぎて生徒がアップアップしている学校が少なくない。
小学校に限らず、中学・高校でもそうだ。
もちろん宿題の量は学校によって先生によって違う。
そして「宿題が多い」と感じる度合いも生徒によって違う。
宿題がかなり多い先生・学校にあたった場合、クラスのほとんどの子が宿題に追い立てられる。
東京に限らず、どうやら全国的に同じような状況だろう。
都市部には管理型の私立難関中高一貫校が存在する。
都立高校の上位校でもそういう学校がある(全部ではない)。
こどもたちには「課題(宿題)をこなすこと」=勉強、だと思うようになってほしくない。
今は、英単語や漢字の小テストが毎週のように(毎日!の学校も!)ある学校も多いと聞く。
「課題や小テストを真面目にこなしていれば、自ずと力がつく」というのが学校の言い分だろう。
確かに「真面目にこつこつやる習慣」が身に着くのは有難いことだ。
けれども、課題が多すぎたり、小テストを頻繁にやったりすると、「自分で目標を決めて、自分に合ったペースで勉強すること」が身につかなくなる。
生徒はひとりひとり、学力も違うし、部活や趣味に費やす時間・通塾する時間・家庭状況が違うし、志望校も違う。
もっと言えば、漢字や英単語を「どういう方法でどうやって覚える」のかはこどもひとりひとり違うはずだ。自分に合った方法を見つけ出すこと自体が勉強である。
小中学生の間、こどもが自分なりの勉強方法を確立して勉強習慣が身につくまでは、学校が宿題を出すのは悪いことではないと思う。
けれども、高校生になってまで宿題に追い立てられるのだろうか。
漢字や英単語の小テストをやらない、かなり放任型の高校に通ったわたしの高校時代と比べると、今の高校生は小学校から高校に至るまでずっと相当に管理されていると感じる。
今の保護者は、生徒をある程度きちんと管理してくれる学校を求めているのだろうか。
できるだけ管理がゆるい学校に通わせたいと思っているわたしは、感覚がずれているのだろうか。
こどもたちがこれから受験を迎えるにあたり、その学校が勉強についてどの程度、生徒の自主性に任せているかをきちんと把握してから志望校を決めたほうがよいと肝に銘じている。