保護者会があるなら部活に入ってほしくない

ここ数年、PTAを廃止する学校の話をよく聞く。

小中学校のみならず高校でもPTAを廃止する学校が少しずつ増えている。

 

ところが、PTAが廃止されても「部活の保護者会」はまだ存続している。

「吹奏楽部みたいな文系の部活にも保護者会があって、保護者専用のLINEグループがあるのよ」と以前、友人がこぼしていたのを思い出す。

部活の保護者会でもPTAと同様、会長・副会長・会計・書記を選出して、会費集め・イベントの計画・試合会場への送迎・お茶出し・総会などがある。

こどもが部活をやっている保護者の多くは、PTAと部活の保護者会の両方を掛け持ちしている、ということだ。

なんとまあ、大変なことだ!

ただでさえ共働きで忙しいのに、PTAのほかに「部活の保護者会」があるなんて!

うちの長男は帰宅部なので、最近の部活には保護者会があるということを知らなかった。

 

「スポ少出身の保護者はスポ少のやり方を部活にも求めてくる」という話は以前から聞いていた。

ネットを見ると、部活の保護者会はまるでスポ少の仕組みとおんなじ。

部活の保護者会は、スポ少の親の会とほとんど同じ、「ミニPTA」なのである。

部活の保護者会のLINEグループをやめたいとこぼす人はたくさんいる。

 

スポ少の活動が好きな人には楽しいんだろうな。

でも、この手の保護者の関わりが苦手な人には部活の保護者会はつらいだろう。

次男が中学生になったときは、保護者会がある部活には入ってほしくない。

次男がどうしてもそのスポーツがやりたいならば、保護者会がない民間のクラブに入ってやってほしい。

 

部活の保護者会でのトラブルって少なくない。

地方だと試合会場への送迎などが必要なので、車出しを当番でやるのだが、車出ししない家庭は肩身が狭い。

スポ少とまったく同じ構図だ。

地方は「部活に入るのは必須」という雰囲気がまだまだ残っている。

 

最近はPTAと同様、部活の保護者間でもLINEグループが作られる。

部活の保護者のLINEグループでのトラブルの話って本当に多い。

そういえば、PTAでLINEグループへの参加を頑なに拒否する保護者が必ずいるけれど、そういう人はスポ少・部活・PTAで過去にライングループでのトラブルを見たことがある人なんだろうな。

 

PTAでのもめ事ならば学校に相談できる。

でも、部活の保護者間のトラブルを学校に相談するのって、どうなのだろう。

とはいえ、部活の保護者間のトラブルを相談できる場所は学校しかないのよね。

生徒間のLINEグループでのもめ事ならばともかく、部活の保護者間のLINEグループでのもめ事までは面倒を見切れない!というのが学校側の本音だろうな。