家庭でできるシュタイナー教育

我が家はシュタイナー幼稚園への入園を断念することにした件については別の記事(シュタイナー教育シュタイナー幼稚園を断念した理由)に書いた。

今後は、家庭でできる範囲でシュタイナー教育を実践していこうと思っている。

家庭でできるシュタイナー教育って何だろう?

実践できる内容はご家庭ごとに異なる。

厳密に言うと、我が家が実践していることはシュタイナー教育とは言えないかもしれない。

ただ、シュタイナー教育の世界観は、これからの世の中を生きていくうえで大切な何かを教えてくれると思う。

今回は、家庭でできるシュタイナー教育として我が家で実践していることについて取り上げる。

 

気をつけていること

我が家がシュタイナー教育を取り入れるうえで気をつけていることは「厳格にのめり過ぎないこと」だ。

何事ものめり込み過ぎると、周りが見えなくなる。

シュタイナー教育にのめり込み過ぎると、シュタイナー教育を実践していない他の人の価値観を否定しがちだ。

たとえば、テレビを子どもに好き勝手に見せている家庭やファーストフードを子どもに食べさせている家庭を「汚らわしい」と否定しがちだ。

このご時世、厳格にシュタイナー教育を実践することはとても難しいと思う。

だから、シュタイナー教育をできる範囲で家庭で取り入れていこうと思っている。

ただ、そうなると、厳密なシュタイナー教育とはもはや言えないかもしれないが、致し方ない。

 

我が家で実践していること

その1:テレビと電子ゲームは控えめに

シュタイナー幼稚園では、家庭でのテレビの視聴と電子ゲーム遊びを控えるよう保護者にすすめているところが多い。

テレビについて

我が家では、テレビを見る時間は原則、夕食後だけにしている。

ただ、長男は見たいテレビ番組があるので、テレビを全く見ないのは無理だ。

長男には、見たい番組だけ見てもらっている。

私の人生では今まで、テレビを見る時間を制限したことなどなかった。

しかし、次男を出産してから専業主婦になり自宅で過ごしているうち、ついテレビを長時間つけっぱなしにしてしまうことに気づいた。

テレビをつけっぱなしにすることは赤ちゃん(次男)に良くないと思ったので、それからはテレビを見るのをできるだけ控えている。

今は、昼間は必要なときラジオを聴いている。

最初のうちはテレビを自由に見られないことが苦痛だった。

けれども、慣れてしまえばテレビがない生活など本当にたいしたことない。

こう言っては申し訳ないけれど…自分が子どもの頃と比べると、最近のテレビ番組は格段に面白くない。

特に子ども向け番組は本当に面白くない。

私が子どもの頃は、夕方の時間は子ども向け番組のゴールデンタイムだった。

それが今は夕方の時間帯は各局同じようなワイドショー兼ニュースばかり。

それも昼間のワイドショーの焼き増しである。

こんな番組ばかりでは、子どもはテレビを観たがらない。

まあ、夕方にテレビを見ているのは老人が中心だから致し方ないのかもしれないが。

 

電子ゲームについて

電子ゲームについては幸いにも、長男は電子ゲームに関心がない。

だから我が家では電子ゲームは誰もやらない。

我が家で電子ゲームを禁止しているわけではないけれど、親が電子ゲームに興味がないからゲーム機がないのは確かだ。

電子ゲームをやらずに小学校でどうやって上手くやっているか不明だ。

長男は電子ゲームを面白いと思わないことだけは事実だ。

実際、いとこたちが電子ゲームに興じていても、長男は関心がないようだ。

だから今のところ、次男も電子ゲームをやらない。

まあ、次男はまだ2歳だし。

 

その2:感覚遊びを積極的にやる

次男本人が乗り気であれば、我が家では晴れた日にはお砂場遊びを、室内では粘土遊びやお菓子作りをやる。

とはいってもそんなに強制的でなく、無理のない範囲で、である。

実際、子どもが気乗りしない日も多いから無理強いはしないようにはしている。

シュタイナー幼稚園に限らず、いろんな幼稚園で感覚遊びの大切さを聞かされる。

今まで、いくつかの幼稚園のプレ保育に参加してきたが、プレ保育の時間帯に「お水を使ってどんどんお砂場遊びして下さいね」と言われるほど、幼稚園では感覚遊びを重要視している。

話は少し脱線するが、感覚遊びを重要視するかどうかは、幼稚園と保育園では雲泥の差だと思う。

長男が保育園に通っていた時は、服が汚れることについて保育士さんはいつも気を遣っていて、絵の具遊びする日は登園すると「服が汚れても大丈夫ですか?」と尋ねられるから申し訳ないくらいだった。

我が家は服が汚れるなんてどうでもいいと思っていたのだが、そういう保護者ばかりではないのだろう。

 

その3:家庭菜園

シュタイナー教育では、自然に親しみ自然から学ぶことを重視している。

実際、シュタイナー幼稚園ではお庭で子どもたちが野菜を育てているところが多い。

我が家では家庭菜園をしている。

自宅の庭に置いたプランターでも野菜を育てている。

次男は畑仕事が大好きだ。

いつも楽しそうに畑に水をまいている。

次男には、家庭菜園を通じて命(植物)を育てることの面白さや大切さを学んでほしいと思っている。

 

その4:お菓子作り

シュタイナー教育では手仕事を重視している。

シュタイナー幼稚園では簡単な編み機で編み物をすることもあるそうだ。

お菓子作りといっても、次男は今はまだクッキーの型抜きくらいしかできない。

けれどもクッキーの型抜きは粘土遊びに通じることもあり、次男はクッキーの型抜きを楽しそうにやっている。

ゆくゆくはケーキやパンなどを次男と一緒に作りたいと思っている。

次男にはお菓子作りを通して手仕事の楽しさを実感してほしい。

 

その5:文字はほどほどに

シュタイナー教育では7歳までは文字を教えない。

我が家では、文字を覚えることを7歳まで厳格に禁止するつもりはない。

次男が望んでいないのに積極的に文字を教えるのは止めようと思っている。

「文字を覚えると概念として思考するようになるので、思考・表現の幅が狭まる」というシュタイナーの考えも一理ある気がする。

次男には幼児期にしかできない遊び(どろんこ遊び・水遊びなど)を存分にしてほしい。