パパ活と援助交際
最近はひたすら子育てと仕事だけに追われる毎日である。
だからちょっと情けないことに、世間の様子を知るのはもっぱら、美容院で読む女性誌や週刊誌からだ。
最近、美容院で週刊誌を読んでいて「パパ活」に関する記事を見つけた。
このパパ活という響き、なんというか、品がよろしくない。
「パパ活」と「愛人」
「パパ活」する女性に一番近い言葉は「愛人」だろうか。
ならばパパ活と言わずに「愛人」と言えば良いと思うのだが。
「愛人」と「パパ活する女性」とはニュアンスがちょっと違う。
愛人の場合、相手に本妻がいるのが前提だ。
一方で、パパ活の場合、パパは既婚者とは限らないようだ。
愛人という響きには相手(パパ)に愛情がまだ感じられる。
実際には、パパに愛情を感じている愛人はかりではないだろうけれど。
一方で、パパ活という響きには、相手(パパ)に愛情が感じられない。
相手(パパ)は単なる「金ヅル」に聞こえる。
パパ活の相手が独身者の場合、相手(パパ)は女性のことを自分の彼女だと思っているかもしれない。
しかし女性側からすると、パパ活の相手は単なる金ズルってことだ。
パパ活相手の男性にとっては気の毒な話である。
パパ活と援助交際
パパ活とは要するに、昔の援助交際に近いものだ。
wikiにある定義によれば、パパ活は男女関係有りなのに対して、援助交際は必ずしも男女関係は伴わない意味のようだ。
援助交際が流行したのは1990年代半ば、ちょうどバブルが崩壊した後である。
今はコロナ渦で景気が悪くなっている。
景気が悪くなると、援助交際やパパ活が流行るのだろう。
援助交際にまつわる思い出
1990年代半ばというと、バブル経済が崩壊した直後だ。
当時、援助交際をやっているのは高校生や大学生が中心だった。
援助交際が流行した頃、私はすでに社会人で自分でお金を稼いでいたので、援助交際をする年頃ではなかった。
バブル崩壊後に家庭教師をしていたときの話
この頃、頼まれて女子高校生の家庭教師をしていた。
私が家庭教師として教えていた女子高校生は東京都内のある女子高に通っていた。
高校生は男女のことに興味津々なお年頃である。
家庭教師をするたびにその手のことについて女子高校生から色々と追及された。
なんだか懐かしい思い出だ。
それまでは、援助交際が世間を騒がせていたものの、援助交際をしている高校生なんて本当にいるのだろうか?と思っていた。
けれども、私が家庭教師をしていた女子高校生いわく「クラスの女子生徒の半分くらいが援助交際をしている」と聞いて本当に驚いた。
ちなみに、その女子高校生が通っている高校はいわゆる「底辺校」ではない。
偏差値60くらいの中上位校だった。
そのレベルの高校でも当たり前のように援助交際が行われていると知って、さらに驚いた。
ついでに、その女子高校生からクラスの女子生徒達の写真を見せてもらった。
その写真に写っていた「援助交際をしている女子生徒」が、当時流行の茶髪ギャルではなく、黒髪で清楚な感じの女子生徒ばかりだったので、またまた驚いた。
写真に写っているどの子も可愛らしくて上品だった。
親御さんが「うちの自慢の娘」と紹介できるような子たちばかりだったのだ。
この子たちが本当に援助交際しているか信じられなかった。
その女子高校生が言うには「援助交際の相手と食事をして帰るだけで2万円3万円もらった」とか「援助交際の相手に会うだけでブランド品を買ってもらった」と話す同級生もたくさんいたそうである。
援助交際というのは男女関係が伴わないものも結構多かったのは確かだと思った。
援助交際が流行っていた当時は、バブル経済が崩壊して景気が悪いと言われていた。
それでも、当時の女子高校生たちは結構な金額を援助してもらっていたのだ。
今のパパ活時代よりも、援助交際が流行っていた1990年台のほうが豊かだったのがわかる。
援助交際世代は今
1990年代半ば頃に援助交際をしていた女子高校生たちも、いまではすっかりアラフォー世代だ。
彼女たちは当時のことをどう思っているのだろうか。
そして、今のパパ活ブームをどう思っているのだろうか。