民間学童を見学したときの話
保育園に入るのも一苦労だったのに、今度は小学校に入学するときに「学童」という問題が待っている。
長男が小学校に入学した当時、わたしはフルタイムで働いていた。
当時は「長男が学童に入れるかどうか」が一番の心配事だった。
公立学童に入れなかったら民間学童に入るしかなかった。
今は民間の学童が鵜の子タケノコのようにたくさんできている。
けれども、ほんの数年前、長男の小学校入学当時、わが家の近くには民間学童が少なかった。
仕方なく隣駅の民間学童を見学しに行った。
ただ長男は結局、通っている小学校の学童に入ることができたので、民間学童のお世話になることはなかった。
民間学童を見学する
隣駅にある民間学童は「勉強もみてくれる」というのがウリの学童だった。
公立の学童は学校の宿題などの勉強をみてくれない(少なくとも我が家がある地域では)。
民間学童だと学校の宿題に加えて、塾の宿題もみてくれるところがある。
そこの民間学童も「中学受験を見据えた」勉強を教えてくれるのが売りだった。
勉強までみてくれるのは、働いている親からするとすごく助かるのは確かだ。
中学受験向け学童
そこの民間学童は大手の幼児教室が経営している、いわゆるチェーンの学童だった。
そこの民間学童は、料金も法外ではないけれど、勉強を教えてくれる分、公立学童に比べればそれなりの料金だ。
長男の小学校入学時と比べて、そこの民間学童の数は今はぐっと増えているようだ。
それだけニーズがあるのだろう。
お受験業界特有の雰囲気
そこの民間学童に見学に行くと、50代後半とおぼしき女性の室長が案内してくれた。
ところが衝撃だったのは、そこの民間学童の室長の雰囲気が、学童の先生というより、幼児教室の室長といった雰囲気だったのだ。
幼児教室の室長から学童の室長へと転籍したのかもしれない。
学童の先生というのはふつう子どもには興味があるけれど、保護者の属性にはあまり興味がない人が多い。
ところが、そこの民間学童の室長は、保護者の身なりからその家庭がどんな属性かをなめまわすように観察しているようだった。
幼児教室の場合、お受験に勝ち抜くため、子どもの面接だけでなく、保護者の面接も指導する。
そこの民間学童の室長からは、礼儀作法・服装・言葉遣いを保護者にも細かく指導したことがある経験が見て取れた。
ずっと後で、次男の幼活でお受験幼稚園を見学したときに会った園長が、そこの民間学童の室長の雰囲気に酷似していることに気づいた。
お受験業界というのは、ある種独特な雰囲気がある。
保護者が委縮するような、お受験業界の雰囲気がわたしはとても苦手だ。
こういう雰囲気の学童には子どもを預ける気のはちょっと気が引けた。
選択肢が増えて羨ましい
今は英語学童・スポーツ学童など、いろいろな民間学童がある。
選択肢が増えるのは有難いことだ。