フリーランスと職場復帰
以前、職場復帰後も母乳育児を続けてよかったと思う点に書いた通り、長男を0歳児から保育園に預けたとき母乳育児を続けて良かったと私は思っている。
ただ、改めて思う。
0歳児を保育園に預けて仕事復帰するのは体力的にかなりキツイということを。
産後半年の時点では体は妊娠前の状態に戻っていない。
ましてや、仕事復帰をしながら母乳育児を続けると、特に夜間授乳を続ける場合は相当ヘコたれる。
体調の悪い人まで無理して母乳育児を続けるべきだとは思わない。
そして、体調が戻らないのに無理して早期に仕事復帰しても、
・母親は体調が悪くて辛い
・赤ちゃんは体調を崩して辛い
・職場の同僚は母親が休んだ分の仕事をかぶって辛い
というように、誰にとっても良いことがない。
フリーランスと仕事復帰
フリーランスは仕事量が収入に直結する。
だから仕事復帰後、収入を確保するため、育児と仕事の両立に大変な思いをしている人が多い。
フリーランスの中には、子どもが小さいうちはそんなに稼がなくてもパートナーの収入があるから、仕事量を絞って働く方もいるだろう。
しかし、産後早期に復帰しないと生活が成り立たないフリーランスの方も多くいる。
私は給与所得者(いわゆるサラリーマン)だった。
けれども、報酬形態や仕事の内容がフリーランスに近い感じで在宅勤務していたので、フリーランスの人の気持ちがほんの少しだけ分かる。
0歳児を保育園に預ける辛さ
私は長男を保育園に預けたとたん、すぐに山のような仕事に追われた。
けれども保育園に通う0歳児はすぐに熱を出す。
いったい何のために預けたんだと思うほど長男は熱を出した。
在宅フリーランスの人は、子どもが熱を出した場合、子どもの看病を自宅でしながら、子どもが眠っている隙間に仕事をしている人が多いと思う。
私もそうだったから。
在宅勤務している私は「自宅で子どもの面倒を見ながら仕事が出来ていいね」とよく言われた。
けれども、子どもが体調を崩したときは、仕事をしながら子どもの面倒をみなければならない。
そうすると24時間働きどおしの状態になる。
子どもの体調が急に悪くなって1週間も保育園を休むようなときは、その間は24時間ずっと働きどおしで、本当に気も体も休まらなかった。
フリーランスも専業主婦も
フリーランスの女性には産前産後休業や育児休業がない。
専業主婦も同様だ。
特に2人目以降を出産する専業主婦は、産前産後に上の子どもの育児をだれにみてもらうかで悩んでいる人は多い。
最近は産後ヘルパーという有難い味方がいる。
けれども産後ヘルパーをお願いできるお金には限りがある。
フリーランスみたいな働き方をしていた私が仕事を辞めて次男を手元で育ててみて、仕事をしないで子どもを育てるとこんなにも精神的肉体的にゆとりがあるのかを実感している。
現状、日本では失業保険を払っている人だけに育休を取得する権利が与えられている。
けれども、フリーランスの女性だって専業主婦だって働いている。
お腹の赤ちゃんが健やかに過ごせるように・産前産後の女性のQOLを高めるためにも、フリーランスの女性や専業主婦の女性も、妊娠中や産前産後にゆったりと過ごせるような世の中であってほしいと切に願う。