介護施設:婆さんばっかり

母が通っているデイサービスに先日新しく入ってきた男性利用者(爺さん)が「婆さんばっかりだから嫌だ」という理由で早々にデイサービスを辞めたという話を母から聞いた。

けれども、婆さんがいない介護施設など存在しないに等しい。

どこの介護施設でも、利用者の男女比はおおむね、男性2~3人に対して女性が6~7人という比率といったところではないだろうか。

介護施設の場合、利用者10人のうち女性が6~7人、男性が2~3人という比率が好ましいという話を聞いたことがある。

男性の比率が高くなると、男性利用者の間でイザコザが起こりやすくなるからしい。

男性は過去の栄光にすがりやすく、過去の栄光(勲章をもらったとか)をいつまでも引きずる傾向がある。

介護施設に限らず、病院も路線バスも利用者は女性ばっかり、である。

 

送迎車に社名を入れないでほしい

そういえば、送迎の車に「〇〇介護サービス」といった社名を入れないでほしいとデイサービスの運営会社に要求した男性利用者(爺さん)がいたと母から聞いた。

それ以降、そのデイサービスの運営会社は、社名なしの車で利用者を送迎することにしたらしい。

「自宅前に介護関係の車が停まっている」=「介護サービスを利用している」ことを近所の人に知られたくないから、というのが理由らしい。

自分が年老いて介護のお世話になっていることを他人様に知られたくないという男性は、女性よりずっと多いと思う。

そういえば同じ話がどこかの本にも書いてあったことを思い出した。

年老いてもプライドを捨てられない、それが「男性」というものなのだろう。