「親子通園」という慣らし保育があってもいい

新学期が始まって10日が経過した。

昨日も近所の保育園の1歳児クラス(だと思う)のこどもたちが園のカートに載せられて散歩するのを目撃した。

半数以上のこどもたちが大声で泣き叫んでいた。

1歳児クラスは人見知りがすでに始まっていて保護者への愛着がすでに形成されている、反抗期に入りかけの子どもたちで構成されているから、慣らし保育が一番大変なクラスである。

今の時期、保育園に入園したばかりでまだ慣れていなくて、親と引き離されて不安なのだろう。

この時期に泣き叫んでいる子どもたちの様子を見るのが、とてもつらい。

今もこの国のほとんどの保育園では慣らし保育はあるものの、親と離れて過ごすのが普通だ。

ここ数年、保育園の空きが大量に発生して問題になっているのならば、今後はもう少し子どもに寄り添った慣らし保育をしてほしいな、と思う。

保育所の空きをなんとか活用したいならば、今までの保育園のように「こどもを親から完全に引き離して預かる」方式ではなく、「親子通園から始めて徐々に慣らす」-そんな慣らし保育があってもいい。

たとえば、

育児休業中から親子通園を始めて、徐々に園に慣らし、親から離れてもこどもが園で安心して過ごせるようになるまで親が見守ることができる

そんなやり方はできないのだろうか。

幼稚園のプレ保育のような親子通園から始めて、親子通園で園に慣れてから保育園に入園するほうが、こどもにとって負担が少ないと思う。

以前、いくつかの保育園に問い合わせてみたところ、慣らし保育は数日か長くても1週間程度で「早く慣らす」みたいな方針の園がほとんどだった。

実際、長男が通った園の慣らし保育も1、2日だけだった。

保護者の仕事上の事情から「慣らし保育をできるだけ短く」という発想に至るのはよく分かる。

けれども、慣らし保育は子どもの負担が大きい

現在、保育園に空きがたくさんあるのならば、育休期間中から親子通園で慣れてから入園する方法があっても良いと思う。