「好奇心の芽を摘まない勉強の仕方を選ぶ」大切さ
都市部では中学受験と言えば「小4から中学受験向けの塾に通う」のが定番だ。
実際、長男の周りを見ていると、小4になると通塾をはじめる子どもがとても多い。
わたしが子どもの頃は、小5や小6から中学受験の準備を始めて難関校に合格する子どもがいた。
けれども最近は、1年くらいの短期間で難関校に合格するのはかなり困難だといわれている。
わたし自身が通塾経験に乏しいこともあり「中学受験=小4からガッツリ通塾」が当たり前と思っていた。
できるだけ「塾通い」させたくない
ところが、いろいろと調べていくうちに、中学受験・高校受験問わず、頻繁に塾通いする代わりに「腕利きのプロ家庭教師(個別指導)に頼む」方法があることを知った。
わたし自身ずっと塾業界とは縁が薄かったので、「塾通いをできるだけ少なくした中学受験」という選択肢もあることをわたしは知らなった。
プロ家庭教師の中には、目先の「志望校合格」だけでなく、受験が終った後も好奇心を持って学び続けるためにはどういう勉強をしたらよいかを考えて、いろいろな勉強法を開発して指導をしている人たちがいる。
国語についても数学についても英語についても、長年の研究で開発された「魅力的な勉強法」を提案している人がいる。
もしわたしが子どもの頃にそういう魅力的な勉強法を身に付けていたならば、単調で作業的な問題演習に時間をとられずに、じっくりと考えるべき問題にもっと腰を据えて取り組めただろうな、と思う。
もちろんプロ家庭教師は費用が高いので、そう気軽に依頼できないのが難点だ。ただ、週3回も4回も通塾するのと、プロ家庭教師に週1回お願いしてプランを組んで勉強をすすめるのとでは、どちらが子どもの負担が少ないかは明白だ。
学校では魅力的な勉強方法を教えてくれない
けれども、そういう魅力的な勉強法は、学校では決して教えてくれない。
「近所にたまたま魅力的な勉強法を指導する塾があった」という幸運な例を除けば、親がいろいろと調べてその勉強法にたどり着く以外には、こども自身が魅力的な勉強法を知る術はまず、ない。
・親がアンテナを張って調べない限り、魅力的な勉強法にたどり着けない。
・魅力的な勉強法の存在に気づいた保護者の子どもだけが、その勉強法を実践できる。
なんというか、機会不平等である。
ここで何度も書いてきたが、小学校高学年の貴重な時間を中学受験だけに注ぎ込むのは、こどもにとって誠にもったいないことだと常々思ってきた。
かといって、内申点でこどもたちを縛り付ける手法しかとれない公立中学に次男を進学させたくないのが正直な気持ちだ。
でも、世の中にはいろいろな勉強法がある。
中学受験を選択するにせよ高校受験を選択するにせよ、好奇心の芽を摘まない勉強の仕方を取り入れていこうと思う。