粉ミルクが大好きだった私
私は35週(早産)で生まれたので、生後しばらくの間、病院の保育器に入れられていた。
実母は母乳の出が悪かったため、私は粉ミルクで育てられた。
ただ、実母が本当に母乳が出なかったのかはちょっと疑問だ。
なぜなら、当時はミルク育児の全盛期で、粉ミルクで育てるのが最新の育児法だと言う人もいたらしいからだ。
当時は母乳が出ないと判断されるや、即座に粉ミルクを使うことを勧められたに違いない。
いずれにせよ、私は粉ミルクが大好きな赤ちゃんだった。
粉ミルクを欲しがるだけ与えられる
私は早産児で少し小さめで生まれた。
そのせいもあって、大きく成長してほしいという家族の思いもあっただろう。
私が病院を退院した後自宅に戻ってからはとにかく丈夫に育てようと、家族は私にミルクをどんどん与えた。
粉ミルクの缶のふたには、赤ちゃんの月齢に応じて推奨する1日の粉ミルクの量が記載されている。
私の家族は「赤ちゃんが欲しがるから」と、粉ミルクの缶のふたに記載されている推奨量を超える粉ミルクを私にどんどん与えた。
当時、1週間で粉ミルク1缶空けていたそうだ。
母乳と違って哺乳瓶では粉ミルクをどんどん飲める。
だから私はどんどん粉ミルクを飲み、どんどん太っていった。
そのせいで私は当時、相撲取りのように太っていた。
赤ちゃん時代の私の体重の推移
私の母子手帳から抜粋した、私が乳児の頃の体重の推移だ。
体重に関しては一貫して当時の成長曲線の上限を大幅に超えている。
今の成長曲線では成長曲線内での成長だ。
ただ、私が35週で生まれたことを考慮すると、体重はやはり増えすぎだ。
生後半年を過ぎて離乳食が始まり、また運動量が増えるにつれて体重の伸びは鈍くなってはいるけれども、一貫した肥えっぷりである。
ほかのきょうだいの場合
私のきょうだいたちも粉ミルクで育った。
けれども母いわく、私のきょうだいたちは私と違って粉ミルクが好きではなかった。
そのせいか、私のきょうだいたちは赤ちゃんの頃、そんなに太っていなかった。
つまり、
「粉ミルクで育てられた子どもがみんな太るわけではない」
「粉ミルク好きな赤ちゃんにどんどんミルクを飲ませるとどんどん太る」
ということだ。
大人向け粉ミルク
余談だが…実は私は大人になった今でも粉ミルク好きだ。
粉ミルクは高価なので、今はわざわざ粉ミルクを買って飲むことはない。
けれども、家に粉ミルクがあれば喜んで飲む。
そういえば、最近、大人向けの粉ミルクが市販されている。
栄養バランスが良いという理由で、粉ミルクを買って飲む大人が最近多いようではある。