授乳するアラフィフ
次男を帝王切開で出産した後、徐々に母乳の回数を増やし、
出産後2か月近くかけてやっと母乳オンリーになった。
その後、離乳食を始める前まで完母だった。
離乳食を始めてからも次男は母乳大好きな赤ん坊だった。
そして、次男、今2歳半を過ぎた。
実は、私は現在も次男への授乳を続けている。
そう、私は「授乳するアラフィフ」である。
おっぱい大好きな2歳児
自分がアラフィフになっても授乳しているなんて思ってもみなかった。
人生何が起こるか分からない。
今も1歳前後で断乳・卒乳するママが多い。
2歳を過ぎてもまだ授乳しているなんて、人前では口が裂けても言えない。
「2歳を過ぎた子が授乳室で授乳していると気持ち悪くて引く」という話もネットでよく見かける。
そりゃそうだろう。
他人の2歳児が授乳しているのを見たら、ドン引きされても無理はない。
次男はいまだに1歳児の頃と同じ頻度でおっぱいを飲んでいる。
次男はいま2歳児で、食事は3食+おやつを毎日食べている。
食事とおやつに加えて、1歳児と同じようにおっぱいを飲んでいる。
次男は吸啜欲求が強いのかもしれない。
吸啜欲求が強いのは私譲りの遺伝だろう。
吸啜欲求って?
吸啜欲求というのは、おっぱいを吸う原始的な本能だ。
この吸啜欲求のおかげで、赤ちゃんはおっぱいを飲み続けて成長していく。
吸啜欲求のような基本的な欲求を満たしてあげると、
発達が次のステップへとスムーズに移行できるといわれている。
発達というのは、親亀の上に子亀が載るようなもの。
原始的な欲求が満たされてこそ次の段階の発達が生じるらしい。
発達ステージを上がっていくためにも、
原始的な欲求をきちんと満たしてあげたほうがよいだろうと私は勝手に思っている。
ミルク全盛世代の赤ん坊だった私
私はミルク全盛時代の赤ん坊だったので、ミルク育ちだった。
そんな中、恥ずかしくて人には言えないことだが、私は5歳くらいまで哺乳瓶を使って牛乳を飲んでいた。
私が牛乳やミルクが好きだったという理由もある。
けれども何よりも、私は哺乳瓶で吸って飲むこと自体が好きだったのだ。
私はミルクを与えれば与えるだけどんどん飲む赤ん坊だった、
私はどんどんミルクを与えられてブクブクに太った赤ん坊に成長した。
私が赤ん坊だった頃はミルクをどんどん飲んで、ブクブク太っていた赤ちゃんは沢山いた。
ミルクをもっともっとと欲しがるから、哺乳瓶の乳首の穴も大きめにしてどんどんミルクを与えていたと母から聞いた。
けれども、今になって考えてみると、本当はミルクが飲みたいのではなくて、おっぱいが吸いたかったのかもしれない。
哺乳瓶は吸う力が母乳よりも弱くても飲める。
いくら哺乳瓶でミルクをたくさん飲んでも哺乳瓶では吸う欲求が満たされなかったのかもしれない。
吸啜欲求が満たされずに哺乳瓶をくわえつづけた昔の自分を思えば、2年以上もずっとおっぱいを吸い続けられる次男は幸せ者かもしれない。
50歳を超えても
こうなったら次男が授乳を希望する限りは、50歳を超えても授乳を続けようと思っている。
ただ50歳過ぎて授乳しているなんて人には言えない。
でも、そうなる前に次男が自らの意思で卒乳してしまうかもしれないけれど。