妊婦が暑い夏を乗り切る「水について」
お茶と水
私はふだんお茶をよく飲む。
仕事中は必ずお茶を横に置いていた。
けれど、お茶にはカフェインが含まれるものが多い。
妊娠中はカフェインの取りすぎに気をつけなければならない。
カフェインが入っているお茶として代表的なものは紅茶・煎茶・ウーロン茶。
一方、麦茶やルイボスティーはノンカフェインだ。
どれもふだんは良く飲んでいたので、妊娠中はお茶を飲む量を制限しなければならないのはとても困った。
妊娠中はできるだけお茶を控えるようにして、かわりに水を飲んでいた。
妊婦にとって「夏」は
特に妊娠後期の妊婦にとって夏は本当に心底暑い!
こんなに夏が暑く感じることは妊娠するまでなかった!と思うほど、妊婦にとって夏は死ぬほど暑い!
夏の妊婦はカイロをお腹に抱いているような、赤ちゃんがいるお腹から熱が出てくるように感じた。
妊娠後期に入ると、真夏に暑くて汗びっしょりになって夜中に何度も目が覚めて、そのたびに水を飲んでまた眠る日が何日もあった。
そう、妊婦が夏の暑さを乗り切るには「水分補給」が大切だ。
妊娠中、体を冷やさないように、できるだけ常温で水を飲むようにしていた。
とはいうものの、真夏はそうも言っていられないほど暑いので、そんな酷暑の盛りには冷たく冷やした水を飲むこともあったのが正直なところだ。
「樵のわけ前」と「温泉水99」
妊娠中、飲む「水」の銘柄については気を使っていた。
私は体重が増えると尿蛋白が出やすい体質だと前回の妊娠で分かっていたので、飲む「水」には気を遣っていた。
女性にしては尿酸値が高い私は、妊娠中に腎臓に負担がかからないように、水をとるよう心掛けていた。
私が妊娠中に定期的に飲んでいたのは「温泉水99」と「樵のわけ前」。
どちらも九州・鹿児島の名水。
アルカリ性が強く、pH9以上の水なのに飲みやすい。
どちらも飲みやすいのは、どちらもアルカリ性が強いのに軟水だからだ。
量が多いほど割安なので、10L入りとか20L入りの水を買って、2L入りのペットボトルに小分けして飲んでいた。
家族がいれば、20L入りを買っても夏はかなり早く飲み切ってしまう。
ヨーロッパの炭酸水
普通の水だけだと口が寂しくなるので、妊娠中にはときどき炭酸水も飲んでいた。
国産の炭酸水も飲んでいたが、私が夏によく飲んでいたのはヨーロッパの炭酸水(硬水)だ。
ヨーロッパの硬水にはミネラルが多く含まれる。
妊娠中はミネラル分が不足しがちだ。
私が妊娠中よく飲んでいたのはゲロルシュタイナー(GEROLSTEINER )とサンベネデット(San Benedetto)。
ゲロルシュタイナーはドイツの水、サンベネデットはイタリアの水だ。
どちらも硬水っぽさをあまり感じないので飲みやすい。
ヨーロッパの硬水のなかにはミネラル分が多すぎて飲みにくいものもある。
けれども、この2つの銘柄の水は飲みやすい。
ミネラル分が多いヨーロッパの硬水をガブ飲みするとお腹がゆるくなる人もいるのでそこは注意したほうがよい。
炭酸水であれば、炭酸が入っているせいでガブ飲みしにくくなるのは良いかもしれない。
ゲロルシュタイナー
ゲロルシュタイナーはマグネシウム・カルシウム不足を補うためによく飲んでいた。
カルシウムといえば、代表的なものが乳製品だ。
乳製品としては牛乳やチーズ、ヨーグルトがあるが、それ以外に手っ取り早くカルシウム分をとれるのがヨーロッパの硬水である。
炭酸が強めのせいか、硬水っぽさを感じさせないが、実はゲロルシュタイナーはかなりの硬水で、日本の水と比べてミネラル分の含有量が相当に多く、特にカルシウムの含有量が多い。
ゲロルシュタイナー 、炭酸はサンベネデットよりも強め。
マグネシウムやカルシウムの含有量もサンベネデットよりも多い。
サンベネデット
サンベネデットは炭酸がマイルドな感じ。
炭酸が苦手な人におすすめだ。
ただ、炭酸がマイルドであるがゆえに、開栓して時間が経つと炭酸がかなり抜けてしまい、普通の水っぽくなってしまうので注意。
特に1.5L入りは注意すべし。
サンベネデットはゲロルシュタイナーに比べればミネラル分が少なく、マイルドな味がする。
サンベネデットはお値段が手ごろなので、夏は1.5L入りを購入して飲んでいた。
まとめ
春を迎え、夏に向けてどんどん暑くなる季節。
特に妊娠後期の妊婦にとっては酷な「暑い夏」がやってくる。
塩分の取りすぎ・甘いジュースの取りすぎはむくみの原因になるので、妊婦にとって特につらい暑い夏でも、私はジュースを飲みたいところをぐっと我慢して水を飲んでいた。
そんなとき、炭酸水を上手く活用して飲むことで、甘いジュースをなんとか我慢することができた。
そのおかげか、むくみが出ないまま出産を迎えられた。