学資保険
かんぽ生命の不正販売問題が大きく取り上げられている。
郵便局が民営化してかんぽ生命になってから、学資保険のうまみがなくなった。
かんぽ生命になってから、学資保険を払い込んで満期になっても、払い込んだお金が満額戻ってこないようになってしまった。
貯蓄目的ならかんぽ生命の学資保険に入るより貯金したほうがマシということだ。
民営化前の簡易保険の学資保険では、条件さえ合えば、満期時の給付金が払込金より少ないことはなかった。
今では、民間の保険会社の学資保険のほうが、かんぽ生命の学資保険よりも給付率(給付金総額÷払込金総額)が良い商品が多い。
かんぽ生命の学資保険は今や貯蓄商品としては条件が良くないことを、ネットが使える若い人は調べてよく知っていると思う。
かんぽ生命の学資保険に加入する若い人はおそらく少ないだろう。
かんぽ生命のメインの顧客
かんぽ生命のメインの顧客は高齢者だ。
かんぽ生命の学資保険を契約するのは高齢者が多いと思われる。
他の保険会社が販売する学資保険の給付率を事前にネットで調べられない高齢者はまだまだ多い。
払い込んだお金が満額戻らないことを知らないで、かんぽ生命の学資保険に加入する高齢者も多いと思う。
郵便局員にすすめられるまま、孫のため・ひ孫のためにかんぽ生命の学資保険に加入している高齢者はまだまだ多い。
民営化前は、条件さえ合わせれば、かんぽ生命(正確には、民営化前は簡易保険)の学資保険の給付率は100%を超えていた。
郵便局の民営化前の学資保険の場合、払い込んだお金よりも多い額のお金が満期時に戻ってきた。
けれども、現在契約できるかんぽ生命の学資保険は元金割れ(=払い込んだお金よりも少ない額のお金しか満期時に戻ってこない)のものもある。
そう考えると郵政民営化なんて国民にとってはちっとも良いことはなかった。
民営化で割りが良くない(=貯蓄性が低い)保険商品ばかりになってしまったのだから。
我が家の学資保険
そんな事情もあって、我が家はかんぽ生命の学資保険に加入するのを止めた。
民間の保険会社が販売する学資保険は現在、給付率が100%を超えるものも結構ある。
比較的歴史が浅い、いわゆる「カタカナ名前」の保険会社やIT系の保険会社は給付率が割と高い学資保険を販売している。
学資保険の場合、加入してからお金を払い込む期間が長いという特性がある。
たとえば、子どもが0歳のときに学資保険に加入して、大学入学直前の18歳まで払い込むといった感じだ。
だから、10年後20年後も会社が存続している可能性が高い、安定した保険会社の商品を選ぼうと思った。
このような事情を勘案して、我が家はJA共済の学資保険「こども共済」に加入することに決めた。
JA共済の学資保険に加入すると、アンパンマングッズをもらえるのが嬉しい。
ただJA共済は数年前と比べて学資保険の給付率を下げたようだ。
それでもJA共済の企業としての安定性は抜群だ。
なので、我が家は学資保険はJA共済のを契約した。
本来、学資保険は医療保険と違って「払い渋り」が起きにくいから保険会社の安定性まで考慮しなくても良いかもしれない。
とはいえ私は慎重派なので、満期になった時には別の保険会社になっている可能性が高い保険会社は避けた。
准組合員という位置づけ
基本的なこと。
JA共済の保険商品はJAバンクで取り扱っている。
居住する地域によって、どのJAバンクの支店が担当なのかが決まっているようだ。
JAバンクのウェブサイトで近くのJAバンクを検索できる。
JAバンクの店舗に直接電話して、どこのJAバンクが管轄なのか教えてもらってもよい。
JA共済の場合、農家(=組合員)でない人が学資保険に加入するには准組合員という位置づけでJA共済に加入する必要がある。
わたしは農家ではないので、JA共済の准組合員になった。
准組合員になる手続きはそんなに面倒臭くない。
信用金庫と同じ。
出資金を払って准組合員になる。
その際にJAバンクに口座を開設する。
出資金はJAを退会するときに戻ってくるのでご安心を。