私が民間保険会社を選ばない理由

私は現在、

・学資保険→JA共済

・医療保険→都民共済と某大手損保

に加入している。

つまり、私が使っている保険会社は合計3社だ。

 

以前は

私は以前、学資保険と医療保険を簡易保険(民営化前のかんぽ生命)で加入していた。

けれども今はかんぽ生命の条件が私にとってあまり良くない。

だから現在は、かんぽ生命の保険商品には加入していない。

学資保険については別の記事(学資保険)に書いた。

私はFP(フィナンシャル・プランナー)ではない。

私が加入している保険会社はあくまで私が自分で選んだものだ。

私は生保レディやFPに頼るのではなく「保険商品は自分で選ぶ」ことにしている。

今は保険商品の詳細がネットで詳しく調べられる時代だ。

私が加入している保険会社のうち2社は共済系…一見すると気づく人は気づくと思うが…そう、私は民間保険会社があまり好きではないのだ。

その理由は、私が昔、新入社員だった頃の思い出にある。

 

昔の生保レディ

ちょっと前まで、銀行は手数料欲しさに、銀行の窓口で保険商品を売るのに躍起になっていた。

保険会社も、銀行の窓口で保険商品を販売できれば、生保レディの人件費はかからないから、一時は生保レディを減らそうという動きが保険会社にあった。

だから銀行での保険商品販売は、保険会社にとっては人件費削減銀行にとっては手数料収入が入るという「ウィン=ウィンの関係」だ。

銀行で保険商品を販売するようになってから、生保レディの数はますます減っていった。

けれども最近また、民間の保険会社は「生保レディ」の活用を考え始めたようだ。

一般に、銀行の窓口で保険商品を購入すると銀行の手数料が保険料に上乗せされるため、契約者にとっては損だ。

それでも銀行は多数の保険商品を取り扱っている。

だから、契約者が他の保険会社の商品に乗り換えることだってある。

銀行側も、保険商品を乗り換えれば新規の契約が得られて手数料が増えるから、乗り換えを契約者に積極的にすすめるだろう。

そういう経緯があり、民間の生命保険会社は、生保レディが契約者と密な関係を保つことによって、契約乗り換えを防ごうとしているようだ。

 

生保レディの思い出

生保レディというと、私が新入社員の頃の生保レディを思い出す。

昔は今と違ってノンビリとした時代だからこそ、生保レディが活躍できたと思う。

世知辛い現代、民間の生命保険会社は生保レディをどのように活用しようと思っているのだろうか?

 

生保レディに追い掛け回される

私が入社した企業では、新入社員は生保レディの獲物だった。

昼休みになると、着飾ってばっちりスーツを着た生保レディが食堂の前に毎日必ず立っている。

毎日しつこく声をかけられた。

そもそも、なぜ会社の敷地内に生保レディが入ってこられたのかが不明だ。

誰が許可したのだろう?

昔の会社は本当にセキュリティが緩かった。

最近の会社はセキュリティが厳しい。

生保レディが勝手に会社の敷地内に入ることなんて許されないだろう。

私は、新卒で入社した会社に長年勤めようと思っていなかった。

だから会社に出入りしている生保レディのところで保険契約をすることはまったく考えていなかった。

 

個人情報ダダ漏れ

私が新卒で入社した会社に出入りしていた生保レディは新入社員の名前と生年月日を知っていた。

各人の保険商品のプランを自分で作成してきて、新入社員に手渡そうとしていた。

私はプランの受け取りを拒否した。

誕生日になれば、新入社員には誕生日プレゼントが用意されている。

もちろん、新入社員でなくても、この生保レディを通して保険契約をした社員には誕生日プレゼントが用意されている。

こういったプレゼントは基本的に、生保レディのポケットマネーから出ていることを私は知っていたので、私はプレゼントの受け取りを拒否した。

それにしても、会社の誰が生保レディに新入社員の個人情報を漏らしたのだろう?

今から20数年ほど前の話である。

まったくノンビリした時代だった。

今だったら個人情報漏洩として問題になる

こういった経緯があったので、私は民間の保険会社が好きではないのだ。

 

昔の生保レディ

そもそも、生保レディという仕事は、第2次世界大戦後、戦争で夫を亡くした未亡人(戦争未亡人)が多くやっていたと聞く。

当時、女性ができる仕事は限られていたからだ。

一方、戦争未亡人は幼い子どもを抱えて、なんとしででも生活をしていかなければならなかった。

そういう戦争未亡人を活用して業績を伸ばしたのが民間の保険会社だったと聞く。

戦争未亡人は生活がかかっているから、親戚ご近所に保険契約をお願いして必死に契約をとってくる。
契約が増えれば増えるほど収入が増えるからだ。

親戚ご近所も、保険に加入してあげれば子どもを抱えた女性を助けられるという義理人情も湧いたのだろう。

戦争未亡人にとっては働ける場があるだけ有難い・おかげさまで子どもを養育できた・会社に感謝したいという想いもあっただろう。

だから、このビジネスモデルは民間の保険会社だけが得をした訳ではない

保険会社も生保レデイもハッピーになるビジネスモデルだった。

ただ、今は女性の職業の選択肢が広がっている。

核家族化が進み、ご近所との繋がりも薄くなっている現在、義理人情を利用して親戚ご近所に契約をお願いするようなやり方はもう通用しない。

今でも民間の保険会社は、戦争未亡人を活用するようなやり方を踏襲するつもりなのだろうか。