またもや同じ質問

以前、世間の意識の変化(家庭保育は可哀想なのか)いう記事で、3歳児検診で「保育園には通っていないの?」と福祉職の人から言われたことを書いた。

最近、次男(3歳)について、またもや福祉職の人から「保育園に通っていないのですか?」と聞かれた。

その口調が、保育園に入園させないことがまるで普通ではないかのようなニュアンスだった。

「保育園には入りたくても入れないんですよ」と答えると、その福祉職の人はハッとした表情をして黙った。

待機児童がこれだけ騒がれているのに、きちんとした保育園には入りたくても入れないから家庭で子どもを育てているのに…「保育園に通うのが当たり前」かのように言われるのはとても悲しい。

福祉職の人は社交辞令として天気の話をするかように、保育園の話を切り出しただけかもしれない。

けれども、保育園に子どもを預けずに家庭で子どもを育てることは少数派になりつつあるのだろうか。

 

保育園に通っていないのは悪いことなのか

百歩譲って一般の人から「保育園に通っていないの?」と言われるのは、幼稚園に通う子どもが少数派になってしまったご時世だから仕方がないかもしれない。

しかし、子どもの教育と福祉に携わる福祉職の人からこう度々「保育園に通っていないの?」と聞かれると、この国の専門家の多くは、家庭で子どもを育てることなどあまり価値がないことだと思っているのだろうか。

未就園児を2人・3人も抱えて家庭で子育てに奮闘しているママが「どうして子どもたちを保育園に預けて働かないの?」なんて言われたら、自らのしていることを全否定されたようで、ショックで立ち直れないんじゃないかと思う。

一方で、次男と街を歩いていると、老紳士や老婦人から「今が一番可愛い頃ね」とか「大変なのは幼稚園に入るまでだからもう少しの辛抱よ」とか「小さい子はやっぱり家庭で過ごすのが一番よ」と暖かい声をかけてもらえるのが嬉しい。

心にほっと暖かい風をを吹き込んでくれるのは専門家じゃなくて、実は市井の人だったりするのだ。