閉所恐怖症

実は、私は閉所恐怖症だ。

閉所恐怖症といっても、その程度はそんなに重くないほうだと勝手に思っている。

たとえば、電車やバス、エレベーターはまったく平気だ。

飛行機は好きではないけれど、長時間でも一応普通に乗れる。

 

とにかくMRIが苦手

私がとにかく苦手なのがMRIなのだ。

今まで何度かMRIを利用する機会があった。

そのときは何とか我慢してMRIを受けた。

MRIを撮るときは脂汗をかきながら絶対に目を開けないように必死に目を閉じ、大きな呼吸を心がけるようにしている。

「終わりました」という技師の声を聞いてホッとする。

けれども、そのときすぐに目を開けてはいけない。

装置から体が完全に出るまで目を決して開けないようにしている。

なぜなら、目を開けると装置の内壁が目前まで迫っていることに気づいてしまうから。

 

不覚にも目を開けてしまったら

1度だけMRIの最中で不意に目を開けてしまったことがある。

これが良くなかった。

なにせ目を開けたら目の前に天井が迫っている。

すぐに目を閉じてひたすら必死になって「何も考えない。何も考えない。無心。無心。無心。」と頭の中で呟き続けた。

今MRIの装置の中にいることを忘れようとひたすらがんばった。

そういえば、若い頃はそれほどMRIが苦手ではなかった。

はじめにMRIの検査を受けた時はまったく平気だったのだけれども、いつの頃かMRIが大嫌いになっていた。

 

恐怖は砂風呂がきっかけ

なぜこんなにMRIが苦手になってしまったのかというと、砂風呂を体験したことがMRI嫌いの引き金だったと思っている。

確か15年ほど前に砂風呂に挑戦したとき、砂に埋められて身動きがとれない状態になったことに恐怖を感じ、助けを呼んで急いで砂から掘り起こして出してもらったのだ。

もとから閉所恐怖症の傾向はあったのかもしれないけれど、MRIが苦手になったのはそれ以来だと思う。

 

閉所恐怖症の原因

そんな私の閉所恐怖症の根本的な原因は、新生児の頃に保育器に1か月間ずっと入れられていたせいだと思っている。

新生児用の保育器が閉所恐怖症を引き起こすという話は今まで聞いたことがないのだが、実際どうなのだろうか。