幼稚園での布教活動と営業活動
幼稚園入園に際して「布教活動禁止」や「商業活動(マルチ商法・保険の勧誘など)禁止」を誓約させる園もあると聞く。
確かに布教活動や商業活動はトラブルの原因になる。
同級生の保護者からのお願いは断りにくい。
勧誘を断って人間関係にヒビが入ると、父母会やPTAで一緒に活動するときに気まずくなる。
けれども布教活動や商業活動の禁止を誓約させなければならないほど、こういった活動によるトラブルは園ではよくある話なのだろうか。
私立幼稚園の場合
私立幼稚園は「誓約書への署名」という形で保護者トラブルを未然に防ぐ手段を講ずることができる。
私立の幼稚園であれば、布教活動や商業活動が発覚した場合、誓約書に違反したとして退園になることだってあり得る。
けれども、公立園の場合、布教活動・商業活動の禁止について園が勝手に誓約書を作って保護者に署名を求めたりはしない。
そういえば、昔、長男が通った認可保育所では、長男と同じクラスの子どもの保護者から「宗教の勧誘」と「マルチ商法の勧誘」と「保険の勧誘」をすべて経験した。
マルチ商法の勧誘と保険の勧誘については、やんわりとお断りした後はしつこい勧誘はなかった。
けれども宗教の勧誘はしばらく続いたので本当に困った。
認可保育所では保護者の布教活動・商業活動について罰則がない。
だからこういった活動が横行しやすいのかもしれない。
他の保護者からの度重なる勧誘に困っている場合、園に相談するしかないのだろうか。
公立園の場合
私立幼稚園と異なり、公立園では、保護者の布教活動・商業活動を理由に退園させることはできないだろう。
園に相談しても人間関係がこじれるだけかもしれない。
人間関係がこじれた場合は「転園」という選択肢をとらざるを得ないのかもしれない。
こちらに非がないのに転園するのはかなり残念な結末ではある。