認証保育所を見学した感想
ここ数年、認証保育所から認可保育所に移行する園が多い。
地元の認証保育所の多くが認可保育所に移行している。
国が認証保育所から認可保育所への移行を積極的に推進しているからだろう。
ゆえに認証保育所の数は年々減っている。
認証保育所をみていると、株式会社立の園のほうが認可保育所へと移行していくケースが多い。
結果として、認証保育所のまま残っているのはオーナー経営の園が多いようである。
認可保育所に移行すれば、役所が利用者を選んでくれる。
園からすれば、認可保育所になれば利用者を選ぶ手間が省ける。
けれども、利用者を自分で選べなくなるのはオーナー経営者からみればデメリットだ。
自分の目で確かめて利用者を選びたいという経営者としての気持ちもよく分かる。
それに、認可保育所へと移行する際には保護者が知らない煩雑な手続きがあるのだろう。
ところで、認証保育所から認可保育所に移行するためには、保育士比率を増やす必要がある。
認証保育所は最低6割が保育士であれば足りるが、認可保育所では全員に保育士資格が必要だ。
保育師不足の昨今、認証から認可への移行にあたり、保育士さんを確保するのが大変そうだ。
認証保育所を見学した感想
次男の保活では、認可保育所だけでなく認証保育所にもいくつか見学に行った。
次男は我が家の条件からいって、
認可保育所の0歳児・1歳児クラスに入れる可能性は限りなく低かった(実際入れなかった)。
だから預けるとすれば、認証保育所に預けることになる可能性が高かった。
その感想を以下まとめる。
雰囲気が園によってまったく異なる
認証保育所は園によって雰囲気が全然違うのが印象的だった。
認可園も園によって雰囲気が違うけど、認証保育所は園による特色の違いが認可園以上に大きいと感じた。
経営者の色が濃い
オーナー経営の認証保育所の場合、経営者の色が濃く出ると感じた。
経営者の色が濃く出るのは良い点もあり、悪い点もある。
オーナー経営が一概に悪いとは思わない。
認証保育所の中には、見学してすごく良いと感じた園もあった。
距離の問題で入園するのは断念したけれど。
一般企業と同じで、オーナー経営の園は相性が合う合わないがある。
見学してみて合うと思った認証保育所は、認可園以上に相性がバッチリな園かもしれない。
狭いと感じた園が多い
認証保育所はやはり「狭い」と感じる園が多かった。
ここで子どもが日中のほとんどを過ごすのかと思うと入園を踏み切れず、散々悩んだ結果、お断りした園もあった。
認証保育所を見学してみて
実際に認証保育所を見学してみて、確固たるポリシーを感じる園もあった。
役所によって決められた認可園に通うよりも認証保育所のほうが良い保育をしている場合だってある。
ここ数年は認可園に空きが出ると、認証保育所から認可園へとポツポツ転園していく親子がいると聞く。
認証保育所は2歳児クラスまでしかないところもある。
一方、いったん認可園に入園できれば小学校入学まで在園できる。
だから、認可園に入れるならば入りたいという保護者の気持ちもよく分かる。
ただ、認証保育所が、認可保育所に入れなかった親子の受け皿になっていることに対して、認証保育所で働く人たちはどう思っているのかがいつも気になる。
認証保育所で一生懸命良い保育を提供していても、新設の認可園に転園していく人がいる状況を認証保育所で働く人たちはどう思っているのだろうか。
割り切って働いているのかもしれないが。