産前産後の特別な気分
妊娠中と産後半年ほどの間はなにか特別な、ふわふわとして浮世離れした気分になる。
女性ホルモンがそうさせているのだろう。
夜中も授乳で何度も起こされて細切れに寝るから、睡眠パターンが普通ではないせいもある。
でも、細切れ睡眠自体も女性ホルモンがそうさせているのだろう。
妊娠と出産で費やした体力がもとに戻っていないせいかもある。
乳だけで赤ちゃんが成長する産後半年は、本当にあっという間に過ぎていく。
この特別な気分を味わえるのは、一生涯からするとほんの少しの間だ。
私は、この時期にしか味わえないこの特別な気分が好きだ。
この特別な気分を味わいたくて、もう一度妊娠出産してみたいとすら思う。
赤ちゃんと2人だけで一緒に過ごし、この特別な気分をじっくり味わいたかったのだ。
だから長男がある程度大きくなってから次男を産んだ。
わたしが人生でお産を経験したのがたった2回だけなのは今振り返ると残念だ。
私が今、高校生に戻れるならば、早いところ自活できる職を身に着けて、できるだけ早く社会に出て自立してから結婚相手を見つけようと思う。
そして一生涯で5回くらいお産をしてみたいものだ。