カリスマ園長

保育園・幼稚園の園長先生には、リーダーシップで職員を引っ張っていくカリスマ園長タイプと、自己主張がそれほど強くなくて周りの状況を見て判断する調整タイプとに分かれる。

企業の経営者と同じようなものだ。

次男が今通っている幼稚園の園長先生は調整タイプだ。

次男の幼稚園入園と同時に、今の園長先生へと交代になった。

個人的には調整タイプの園長先生のほうが自分とウマが合う。

だから、次男の幼稚園入園と同時に園長先生が交代になって良かったと思っている。

 

カリスマ園長先生

次男が通う幼稚園の前園長先生はアクが強いカリスマ園長タイプだった。

カリスマ前園長先生の時代は、カリスマ前園長先生が教祖様・保護者が宗教団体の信者みたいな雰囲気があった。

そのせいだろう。

カリスマ前園長先生を惜しむ声が今でも保護者の中で多い。

カリスマ前園長先生は「こどもが小さいうちは母親は仕事などせずに、できるだけ手をかけて育てなさい」「子どもが小さいうちに手をかけて育てるのは何よりも尊いことだ」とよくおっしゃっていた。

それを毎度聞かされる保護者は「今自分がやっていること=子育てに専念していることは最も尊いことだ」と信じ、カリスマ前園長先生をますます慕う。

けれども、このことが逆に、幼稚園の中でも仕事を持つ母親を排除する雰囲気に繋がっていたような気がする。

カリスマ前園長先生の時代は、自分の方針と合わない保護者は排除するという雰囲気があったのは確かだ(この辺については、また別の機会に触れる)。

もともと丁寧に子育てをしたい誠実な保護者が多く入園してくる幼稚園である。

だからこそ、カリスマ前園長の言っていることはもっともで「子育て期間中に働く母親は邪道・迷惑」と保護者が思うのも無理もない。

だから、カリスマ前園長先生がいなくなった今でも「母親の仕事」について触れるのはご法度という空気が園内にまだ流れている。

そして、次男が通う幼稚園の先生方が今でも「母親の仕事」についてあまり触れたがらないのも、カリスマ前園長先生が働く母親を快く思っていなかったせいだとだんだんわかってきた。

とはいえ、幼稚園で働いている先生には「働く母親」も多いのも事実。

「こどもが小さいうちは母親は仕事をせずに手をかけて育てなさい」と保護者に言いつつ、幼稚園で働いている先生方は働く母親だという矛盾をカリスマ前園長先生はどう思っていたのだろうか。

働く母親に冷たくあたる保護者だって子どもが大きくなれば働きに出るだろうし、仮に次男と年の近いこどもが我が家にもうひとりいたら私も子育てに専念していただろう。

幼稚園で仕事の有無で保護者が分断する雰囲気をなくしていきたいものだ。