粉ミルクの成分を調べてみた(2021年11月)
わたしが粉ミルク好きなことは、以前もここで触れたことがある。
わたしはバリバリの完全ミルク世代。
おかげでわたしは母乳を飲むことなく粉ミルクで育った。
粉ミルクの特徴:飲みやすいこと
わたしは今でも粉ミルクが大好きだ。
粉ミルクがあれば喜んで飲む。
粉ミルクの良さはなんといっても「飲みやすいこと」。
粉ミルクは本来、赤ちゃんが飲むためのもの。
だから飲みやすいのは当たり前だ。
最近は色々な栄養補助食品やサプリメントが出回っている。
けれども、粉ミルクみたいにオーソドックスでクセがない栄養補助食品はほかにない、とわたしは思う。
粉ミルクを飲んでみて(私の場合)
しばらくの間、コロナ禍のモノ不足で粉ミルクを買うのを躊躇していた。
赤ちゃんに粉ミルクが行き渡らなくなるのは困るから。
当初のコロナ禍の騒ぎがひと段落してモノ不足が解消されたので、最近は1日1杯粉ミルクを飲むことを習慣にしている。
わたし自身、最近粉ミルクを飲み始めてから、便通がとても良くなったと感じている。
一応説明しておくと、わたしはもともとそれほど便秘症ではない。だから、便秘の症状が重い人が粉ミルクだけで便通がよくなるかはちょっと分からない。
大人も粉ミルク
最近は大人の粉ミルク愛好者が多い。
大人専用の粉ミルクが販売されるほどの粉ミルク人気だ。
粉ミルクの成分は、粉ミルクの缶やパッケージに記載されている。
わたしも長男も次男も粉ミルクのお世話になったのに、そういえば粉ミルクの成分について深く考えたことがなかったことに気づいた。
今日は、粉ミルクの成分をじっくり確認してみることにした。
粉ミルクの成分
わたしがいつも愛飲している「明治ほほえみ」を例にとり、最近の粉ミルクの原材料表示・成分表示を以下のサイトから抜粋する(2021年11月現在)。
栄養成分表示100gあたり
粉ミルク=赤ちゃんの命の素なので、タンパク質・脂質・炭水化物・各種ビタミンがきちんと配合されているのがわかる。
その他の成分表示100gあたり
不飽和脂肪酸が配合
明治の粉ミルク「ほほえみ」100g中、DHA(ドコサヘキサエン酸)100mg・ARA(アラキドン酸)67mg・リノール酸3.6g・αリノレン酸0.43gなどの不飽和脂肪酸、フラクトオリゴ糖2.0g、βカロテン70μgを含有する。
粉ミルクを飲むのは体重10kg以下の赤ちゃんが多いことを考えると、赤ちゃんは粉ミルクからDHAやARAをしっかりと摂取できるのがわかる。
また、明治の粉ミルク「ほほえみ」には100g中にフラクトオリゴ糖2.0gが配合されている。
わたしの便通が改善したのはこのフラクトオリゴ糖のおかげ、かもしれない。
なお、明治以外のメーカーの粉ミルクには、フラクトオリゴ糖の代わりに別のオリゴ糖が配合されている。
原材料表示
ミネラル(微量金属を含む)
表中、青い線はカルシウム・カリウム・マグネシウム、赤い線は鉄・銅・亜鉛などの微量金属である。
不足しがちなミネラル・微量金属は、無機化合物を添加して補っているということだ。
他のミルクメーカーの製品でも同様だ。
油
栄養成分表示からわかるように、粉ミルクは約4分の1が油脂で構成されている。
実は、粉ミルクは油脂成分がわりと多く含まれている。
原材料に含まれる油として、豚脂分別油・大豆白絞油・パーム核油・精製魚油・アラキドン酸含有油など、いろいろな原料由来の油を使っていることが興味深い。
このうちDHAなどの不飽和脂肪酸は魚油に由来するものだろう。
粉ミルクの原料に魚油が使用されているのが面白い。
まとめ
以上に説明したように、粉ミルクは各種栄養素がバランス良く配合されていることがわかった。
きちんと栄養を摂取できるだけでなく、サプリメント類にありがちな「くせがある味」がいっさいしないのが粉ミルクの凄いところ。
日本の粉ミルクの品質の高さ・味の良さは、ミルクメーカーによる長年のたゆまぬ研究の成果だ。
それに、粉ミルクは、母乳で授乳している人の栄養補給にも良いと思う。不足しがちな銅や亜鉛などの微量元素を補うことができる。スキムミルクを美味しく飲める人には粉ミルクをおすすめする。