粉ミルクメーカー4社の粉ミルクを比較する(2021年11月)まとめ

今回の記事は、粉ミルクメーカー4社の粉ミルクを比較する(2021年11月)の続き。

粉ミルクメーカー4社(明治・森永・アイクレオ・雪印ビーンスターク)の粉ミルクの成分を調べた結果をまとめてみた(2021年11月)。

 

基本的にどの粉ミルクでも、母乳に含まれる成分が配合されているのが特徴だ。

 

オリゴ糖を配合

日本で現在販売されている主要4社の粉ミルクには、いずれもオリゴ糖が配合されている。

粉ミルクに配合されているオリゴ糖の種類は各社まちまちだ。
・明治:フラクトオリゴ糖
・森永:ラクチュロース・ラフィノース・ガラクトオリゴ糖
・アイクレオ:ガラクトオリゴ糖
・雪印ビーンスターク:ガラクト汁ラクトース・シアル酸

また、粉ミルク中に配合されているオリゴ糖の量も各メーカーで0.5~3%弱と少し幅がある。

粉ミルクにオリゴ糖が配合されているのは、体内の腸内細菌(特にビフィズス菌)がオリゴ糖をえさにして増殖することで、赤ちゃんの免疫機能が強化されることが目的である。

 

オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸を配合

主要4社の粉ミルクにはオメガ3脂肪酸オメガ6脂肪酸が配合されている。

明治・森永の粉ミルクには、脳や神経回路の発達に欠かせないDHA(オメガ3脂肪酸)・アラキドン酸(オメガ6脂肪酸)が両方とも配合されている。

 

ヌクレオチドを配合

主要4社の粉ミルクにはどれもヌクレオチド(核酸)が配合されている。

ヌクレオチドは免疫機能を強化する働きがあるそうだ。

 

その他の成分:ラクトフェリン・オステオポンチン

たとえば森永の粉ミルクにはラクトフェリン・ルテインが、雪印ビーンスタークの粉ミルクにはオステオポンチンが含まれているのが特徴だ。

いずれも、他のメーカーの粉ミルクには含まれていない(母乳には含まれている)、特徴的な成分だ。

 

油脂の種類は各社まちまち

主要4社の粉ミルクを比較すると、

精製魚油・大豆油・パーム油・ラード・ヤシ油・エゴマ油…と、各社いろいろな種類の油脂を配合していることが分かる。

粉ミルクに魚油やエゴマ油が配合されているのはビックリ!

配合している油脂の種類や組み合わせがメーカーごとにそれぞれ違うのが興味深い。

 

まとめ

日本の粉ミルクメーカー4社の粉ミルクの成分を比較してみた。

粉ミルクは「できるかぎり母乳に近づける」ことが求められる。このため、主要な成分は変わらない。

とはいえ、微量成分がメーカーごとに少しずつ異なる、ということがわかった。

 

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