(徹子の部屋・視聴録)2022年3月10日(木)反田恭平

徹子の部屋・2022年3月10日(木)ゲスト:反田恭平

2022年3月10日(木)のゲストは、ピアニストの反田恭平氏だった。

反田恭平氏は、昨年のショパンコンクールで第2位をとって一躍有名になった。

長い髪を後ろで束ねている。

ぱっと見、起業家風の雰囲気である。

ピアニストという感じには決して見えないところが面白い。

昨年に引き続いての徹子の部屋への登場である。昨年は、指揮者の佐渡裕氏と一緒に徹子の部屋に出演した。

 

父親は音楽家の道に猛反対

反田氏の父親は、彼が音楽家の道に進むことに猛反対だそうだ。

反田氏の父親は未だにコンサートには来たことがないとのこと。

反田氏はこどもの頃はサッカー大好きな子どもだったとのこと。番組では、小さい頃サッカーをしている写真が写っていた。

ほかの番組では「野球少年だった」と聞いた記憶があるのだが、わたしの覚え違いだろうか。

反田氏は4歳の頃ピアノを習い始めたそうだ。

けれども小さい頃はそれほど本格的にピアノを練習していなかったそうだ。

それが、手首を痛めてからサッカーを断念し、12歳からピアノに本腰を入れ始めたとのこと。

「題名のない音楽会」での指揮者経験

驚いたのは、反田氏は12歳の頃、テレビの音楽番組「題名のない音楽会」の「素人が指揮者をする」企画に応募して見事当選し、番組に出演して指揮者をしたそうだ。

オーケストラの前で指揮者をする反田氏の貴重な映像が残っていた。

 

今後は指揮者経験を積みたい

反田氏は現在、ポーランドに移住している(自宅がある)。

今回のショパンコンクールでは、今まで一次予選・二次予選で使用された曲を調べて検討し、課題曲を決めたそうだ。

「ポーランドで師事した先生に恩返ししたい」という思いで今回のショパンコンクールに出場したとのこと。

ポーランドの恩師は、ショパンというものを教えてくれた先生で、内田光子さんがショパンコンクールで2位になったときに3位だったという、不思議な縁がある方とのこと。

反田氏は「今回ショパンと向き合えて良かった」と話していた。

ショパンコンクールでも弾いたショパンのマズルカという曲を番組で披露してくれた。

 

音楽とスポーツ、そして起業

優れた音楽家の中には、小さい頃スポーツをやっていた人が少なくない。

反田氏もそのひとりのようだ。

音感を養うのにスポーツ経験が良い影響をもたらすのかもしれない。

また、「音楽をやる若い人にチャンスを作りたい」と自ら会社を設立したことからして、反田氏は、起業家風の見た目と同様、音楽家としての顔だけでなく起業家としての顔もある人なのが興味深い。

それにしても、12歳の頃にたまたまオーケストラの前で指揮者をした経験がきっかけでピアニストになり、
その後、指揮者としての道を本当に歩み始めるようになるなんて、反田氏はまさに「選ばれし者」なのだろう。