東京の公立校で副校長のなり手が足りない~公立校の管理職の話

今日は、前回書いた、

教育環境は昔より悪くなっているのか

で取り上げたブログ(←いつも興味深く拝読している)に載っていた公立校の管理職の話が興味深かったので取り上げる。

わたしが住む自治体の公立校でも、
校長が退職すると、
教育委員会がらみの天下り先に就職する方がいる。

対照的に、副校長が退職しても教育委員会がらみの天下り先はないようだ。

2017年と少し前だが、東京都の副校長選考の合格倍率が1.1倍だとの記事がある。

東京で「副校長」のなり手が足りない深刻事情 業務量・内容、責任・・・教員は敬遠するばかり

東京都の副校長の倍率が低いのは、
管理職になると子どもとの関わりが減るうえに、
激務で労が多いわりにうま味(たとえば、退職後の天下り先)がないからと思う。

わたしのような素人の目から見ても、公立校の副校長は激務だ。

たとえば、日曜日の夜に開催される校区の町会の夏祭りに行ったら、
長男が通う公立小の副校長と遭遇したことがある。

夏祭りへの参加が校長からの指示なのかは分からないが、
休日に行われる、授業とは関係ない地域のイベントにまで
副校長が顔を出さなければならないのか、と気の毒に思った。

東京都の場合、副校長には簡単になれるけれども、
校長になるのは狭き門らしい。

傍目から見ると、上の言うことを聞く人間だけが選ばれて校長になるようにみえる。

実際、わたしが住む自治体でも、
副校長は副校長のまま退職していく方が多いのに対して、
いったん校長になると、
校長という地位を保ったまま別の公立校へ異動し、
定年退職しても再任用として校長を続ける方が多い。

言い方は悪いが、

「東京都の副校長は使い捨てされている」

と、わたしのような素人からは見える。

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上の記事にあるように、
「退職後の再就職あっせん」というニンジンを校長の前にぶら下げることで、
都合が悪い問題が校内で起きても校長はダンマリを決めこんで
上(教育委員会)には報告しないという大企業病が無くならない限り、
公立校は変わらないとわたしも思う。

次男が公立小に入学する前からこんなことを書くのも悲しいけれど、
公立小には、もはや何も期待していないし、
公立小には、余計なことをやってほしくない。

次男は学校からとっとと帰ってきて、
外遊び・趣味・習い事を楽しんでほしい。

本気でそう思っている。