(徹子の部屋・視聴録)2022年9月28日(水)桐島かれん・桐島ローランド

2022年9月28日(水)の徹子の部屋は、
桐島かれんと桐島ローランド(以下登場人物は敬称略)の姉弟がゲスト。

 

型破りな母親

桐島洋子といえば、元祖「未婚のシングルマザー」である。

桐島洋子は50年以上前に未婚のシングルマザーとして3人の子どもを出産した。

「母親らしくなかった」と子どもたちは振り返る。

桐島洋子は授業参観や運動会に来たことがない。

かれんが母親代わりをしていて、
運動会の日は、母親の代わりに、
かれんが弁当を作って運動会にもっていったそうだ。

しっかり者の姉たちとは違って、
ローランドは陰で母親に甘えていたとのこと。

母親が嫌だと思ったことはないとローランドは語る。

普通の母親は、
友だちが家に遊びに来るとケーキを出したりするが、
桐島洋子はそういったことはいっさいしない。

家に遊びに来たこどもたちの友だちに
「『おばさん』と呼ぶな、『洋子さん』と呼べ」
と言ったとローランドは笑う。

 

母親が認知症に

母親の桐島洋子は8年前にアルツハイマー型認知症を発症した。

認知症に気づいたのは、
2014年のモルディブ旅行のとき、
滞在先のホテルで部屋が分からなくなったとき。

「昔のことはよく覚えているが、ちょっと前に起きたことを記憶できない」
のが認知症の症状だそうだ。

30分くらい前のことなら覚えていられるが、
映画などは通常2時間あるので、
映画を見ると、最初のほうのことを覚えていられないので、
わけが分からなくなるらしい。

桐島洋子は認知症が発覚しても作家としての仕事をしばらくしていたが、
ある日突然、筆を折った。

桐島洋子は孫を可愛がらない祖母で、
孫たちはみんな祖母を「怖い人」だと思っているらしい。

ただ「認知症になって、最近は丸くなってふつうのおばあちゃんになった」
とこどもたちは話す。

母親のために料理を習い始めた、とローランドは話す。

母親は世界のいろいろな国を旅行してきたので、
旅行に行くたびに、その国の美味しい料理を覚えて、
自宅で作ってくれたとこどもたちは話す。

 

書き言葉を話す桐島かれん

桐島洋子という人とは、
家ではテレビはニュース番組しか見なかったそうだ。

こどもたちもそれに影響されて、
家でも世の中の動向等について家族で議論するのが自然だったとのこと。

番組を見て印象的に残ったのは、
桐島かれんが話す言葉が硬い日本語、
言い換えると「書き言葉」だったということ。

桐島かれんの経歴を見ると、
中学・高校とインターナショナルスクールに通っていることから、
中学・高校の授業は英語で受けたのだろう。

そうすると、
桐島かれんが話す日本語は学校の影響ではなく、
家庭から、つまり作家だった母親の桐島洋子から受けた影響が大きいのだと思う。

型破りな母親について、
こどもたちが肯定的に捉えているのが印象的だった。

桐島かれんのほうは母親と同性のせいか、
型破りすぎる母親に対して少し距離を置いて客観的にみている印象だったが、
桐島ローランドのほうはたったひとりの息子であるせいか、
認知症になった母親に今出来るだけのことをしてあげたいという
思いが伝わってきた。