デイサービス利用者に独身が少ない件

50を過ぎた頃から、父母がデイサービスのお世話になり始めたと話す同級生が増えてきた。

デイサービスというのは日帰りの介護施設である。

デイサービスに通っている母いわく、デイサービスに来る高齢者は老人ホームと同じで、子ども自慢・孫自慢の話が多いそうだ。

老人ホームに入所したら逃げ場がないから、老人ホームに入居したのち、他の利用者から子ども自慢・孫自慢の話を毎日聞かされるのはウンザリだよねと、母ともよく話す。

母が通うデイサービスを見ていると、デイサービスの利用者はほとんどが既婚者(死別を含む)で、既婚で子どもがいない利用者は少数いるものの、「独身」の利用者ほとんどいない。

独身高齢者は、「独身」である理由を既婚高齢者からいろいろと詮索されたくないのだろう。

だからデイサービスなどの施設の利用を避ける傾向があるのだと思う。

独身高齢者が子ども自慢・孫自慢の話に付き合わなければならないのも苦痛に違いない。

実際に、わたしの親類の独身高齢者は、要介護認定を満たす持病があるものの、デイサービス利用を頑なに拒んでいる。

今後、日本では独身高齢者がどんどん増えていく。

介護施設などの利用を敬遠する独身高齢者の孤立がますます問題になるだろう。