受験のレールに乗せることに興味がもてなくなった
「低学年から塾通いさせたほうが中学受験に有利」みたいな風潮が今もある。
少子化である。
子どもの数の減少を補うため、受験機関は早くからの通塾をすすめる。
中学受験用の塾に小1・小2から通い始める子もいる。
「学童に入れない」問題
低学年からの通塾は「学童保育の不足」も影響している。
学童に入れないから、学童代わりに塾に放り込むしかないのだ。
都市部で「小4からは学童に通えない代わりに通塾する」という風潮が根付いて久しい。
学童保育が満杯だ。
地域によっては小2・小3から学童に入れないところもたくさんある。
「公立中学に行かせたくない」問題
そして「公立中学での教育内容が魅力的でない」のもよ~く分かる。
都市部では半数以上が中学受験するので、公立中学に進学するのは半数未満だったりする。
公立中学は、中学受験しない残りの生徒を中心に構成されるから、学習に興味がない生徒も多く、指導は自ずと「言われた通りにやること」が中心となる。
「良い大学に入学させればいいのか」問題
でも、先が見えないこのご時世「少しでも良い大学に入学するために、小さいうちから塾通いさせて中学受験すればいいのか」と最近思うのだ。
我が子を受験のレールに乗せることに興味がもてなくなった
わたし自身、齢を重ねた結果「我が子を受験のレールに乗せること」に興味が持てなくなった。
人生80年・90年の時代である。
時間がかかってもいいから自分が「面白い」と思うことを見つけたほうがいい。
「言われた通りのことをきちんとすること」より「好奇心を持ち続けること」が必要な時代になった。
子どもたちは通塾よりも「きちんと遊びこむこと」を体験したほうがいい。
問題なのは、どうやったら「きちんと遊びこむ」環境を作れるか、だ。
「こどもが夢中になれることを見つけられる環境を整えること」
それだけはしてあげたい。